腕時計といえばスイスですが、スイスばかりが腕時計じゃない。
ドイツにはすごい時計ブランドがいくつもあるし、ロシアにだって天才時計職人がいました。
ヨハン・ハインリッヒ・モーザーと呼ばれるスイス人なんですが、スイスではなくロシアのサンクトペテルブルクで自ブランドを立ち上げます。
その後は、スイスのル・ロックルにも時計工場を構え、ロシアとスイス、中国、日本などなどどんどん販路を拡大し、成功を収めていきます。
ヨハン・ハインリッヒ・モーザーの死後、20世紀に入ってからはロシア革命や懐中時計から腕時計へと変わっていく時代の流れに追い付かず、時計作りが衰退していきました。
数十年時計作りを休止していた同ブランドは2005年に永久カレンダーを搭載した新作モデルの発表で復活します。
それからはH.モーザーは独自の時計スタイルを継承し、知名度や人気も上昇してきています。
2017年に発表された新作モデルも味のあるモーザーらしいモデルが多く、特に文字盤の妖艶さで人々を魅了しているんじゃないでしょうか?
ということで今日はH.モーザーの2017年の新作モデルについて。
エンデバー センターセコンド オートマティック Ref.1200-0200
ホワイトゴールド製のこのシンプルな3針モデルは手巻き式の機械時計が中心となっている同社の腕時計にとっては珍しい自動巻き。
従来のモデルにあったものよりもラグを短くし、ケースサイドに切れ込みを入れるなどの新たなアプローチで3針自動巻きモデルを初登場させました。
色褪せた感じのスタイルの文字盤は非常に綺麗。
モーザーの一番の売りはこのダイヤルといっても過言ではありませんからね。
40ミリの18Kホワイトゴールド製のケースを使用しています。
パイオニア センターセコンド Ref.3200-1200
[在庫あり] ●詳細● ●モーザー モデル:パイオニア センターセコンド オートマティック 型番:3200-1200 …
ブランド初となるステンレスモデル。
これまであったモーザーのシルバーモデルは実はホワイトゴールド。
基本ケースが18Kホワイトゴールドというのがすごい。
まるでアストンマーチンのエンジンが基本的に12気筒であるのに似ています。
ってちがうかw
3デイズのパワーリザーブを持った腕時計が多い同社の腕時計ですが、このモデルも72時間のパワーリザーブを保持しています。
ケース素材がステンレスになったことでより普段使いに適したかたちになったモデル。
ストラップもデフォルトではラバー素材のものを使用しています。
42.8ミリの大きなケースも現代の腕時計らしいスタイルなんですが、全体的にスポーティな味付けになっているのがこのモデル。
H.モーザーファンは1本は加えておきたいモデルなんじゃないかなと。
ホワイトゴールドは普段使いにはやっぱり適していませんからね。
ブランド全体でデザインが非常によく似ていますが、針の形状を見ると視認性を高めるためのデザインがなされています。
それにしても呼ばれる外側が濃く、内側が薄いフュメダイヤルと呼ばれる文字盤は非常に美しい。
ベンチャー スモールセコンド XL ピュリティ コズミックグリーン リミテッド Ref.2327-0209
[取り寄せ 価格は前回販売時のもの] ●詳細● ●モーザー モデル:ベンチャー スモールセコンド XL ピュリテ…
3本目はインデックスがないモデル。
あるにはあるんですが、東西南北の4方向にしかないジブリでいうとカオナシのような腕時計。
ってちがうかw
緑色のフュメダイヤルや少ないインデックス、モーザーのリーフハンズの組み合わせは魅惑的で魔力を感じるような1本。
うっとりとする腕時計だ。
神秘的で、妖艶なスタイルはホワイトゴールドの質感とも抜群にマッチしている。
ベンチャー スモールセコンド XL パラマグネティック Ref.2327-0206
そして次もベンチャーと呼ばれるシリーズなんですが、違いは文字盤の色もそうですが、インデックスの有無もちがいます。
外見的な違いはそうですが、他にもムーブメントにPE5000をヒゲゼンマイに使用した耐磁性を高めたものを使用している点。
PE5000を使用したモデルのムーブメント
PE5000とよばれるモーザーの新種の合金はを使用したムーブメントには濃い青のブリッジなどが使われています。
裏蓋から覗く濃い青色のブリッジとエスケープメントでPE5000が使用されているかどうかが分かるようになっています。
という感じで新作モデル4本。
H.モーザーの売りは何といってもフュメダイヤルとホワイトゴールドケースのコンビネーション。
機械式時計ブランドのなかで一番魅惑的で神秘的な腕時計を作るメーカーがH.モーザーですが、本当に復活してくれてよかった。
こんなブランドはそうはありませんからね。