知れば知るほど、探せば探すほどパネライには面白い腕時計がたくさん存在することが分かってきます。

実はパネライは、最近ではトゥールビヨンも得意としていて、自社でムーブメントを作るようになってからは、

良い意味ではちゃめちゃに暴れまくっている。

というのは少々大げさなんですが、パネライにはものすごい開発力があって、自社で作ったムーブメントがいろいろとすごい。

パネライのムーブメントは基本的にはロングリザーブ。

最大稼働時間が平均して長いのです。

3デイズなんてかなり多いし、6デイズ、8デイズ、10デイズと、2日刻みでリザーブ時間を延ばしています。

バレルの数も4つ、5つと増えていくのでしょうか?

と言っても今日お話しするのは自社製ムーブメントの腕時計ではなく、

ETA7750をベースとしたすごいラジオミールについて。

自社製ムーブメントではないんですが、パネライには、他社のムーブメントを独自に改良して使用する技術は前からあったようです。

Cal.OP-XXI

このムーブメントはCal.OP XXIと呼ばれるETA7750をベースとして改良されたムーブメントをベースとしています。

どういうことかというと、

ETA7750をベースにラ・ショー・ペレが大掛かりな変更を行ったものを、パネライが独自に手を加えたのがCal.OP XXI。

ラジオミール クロノグラフ フォドロヤンテ PAM00246

ラジオミール-クロノグラフ-フォドロヤンテ-PAM00246



これはPAM00246と呼ばれるラジオミールのクロノグラフで、

8分の1秒単位で時間計測が出来て、スプリットセコンドつまりラトラパンテ機能をも搭載しているモデル。

Cal.OP XXIがその機能を制御していて、複雑機構と稲妻のように素早く回転する9時位置の計測針が特徴の1本。

モデル名にある『フォドロヤンテ』もフランス語の言葉で、稲妻を意味します。

そんなクロノグラフ機能に特化し、1秒以内の計測をも可能にするフォドロヤンテはレーシングでの使用も可能です。

このモデルは2006年に販売された世界限定300本のみという数少ないモデルなんですが、中古品でもたまに市場に出回ることがあります。

100万円を超えるのは致し方ないですが、希少性のあるモデルですからパネライとしてはやはり少し高い。

さてこのフォドロヤンテラジオミールには後継種みたいなのが存在します。

ラジオミール レガッタ 2010 チタニオ PAM00343

ラジオミール-レガッタ-2010-チタニオ-PAM00343



パネライがヨットレース特別モデルを作り始めて10年目の2010年に誕生したこのレガッタシリーズの1本。

PCYC、パネライ・クラシック・ヨット・チャレンジの記念モデルで、毎年レガッタシリーズとして何作か作っています。

例えばこのモデルなんですが、2001年からのレガッタシリーズの10本目で、ムーブメントに同じくCal.OP XXIを使用しています。

ということはフォドロヤンテのように1/8秒が計測できる機能が付いていて、スプリットセコンドも付いています。

9時位置にあるインダイヤルが1/8秒を計測し、3時位置にあるのが船速をノットで計測するサブダイヤルがついています。

世界限定500本ほど販売されたモデルで、このムーブメントは他のパネライにはあまり搭載されていない貴重なモデル。

ベースが7750とはいえ、ラショー・ペレ社によってこれでもかというほど改良に改良がおこなわれ、パネライによって最後の仕上げがされたムーブメントなので、跡形がないといえばないのではないしょうか。

さらにはラショー・ペレ社が一枚噛んでいるマニアックなムーブメントともいえます。

パワーリザーブ42時間という少なさも当時の趣を感じることが出来るヴィンテージキャリバー。

すでに10年以上が経っているフォドロヤンテですが、見た感じがモダンなアンティークという雰囲気。

マニアックなムーブメントを搭載した今回の2モデル。

クロノグラフやレーシングに特化したアンティーク風のモダンなラジオミールで、微妙に新し目な感じのスタイルがちょうどパネライの転換期を現している感じ。

この辺がツウっぽい。

パネライの特殊モデルらしく限定生産数も少ない。

それゆえにこれからこれらのモデルの価値がゆっくりと上昇する可能性も秘めています。

パネライはいまブランド全体で変化していますから、昔のパネライ、他社のムーブメントを使用していたころのパネライは、

これからどんどん貴重な存在となっていくんじゃないでしょうか。