腕時計界のブランドもいろいろと大変です。

数あるラインナップからいろいろなバリエーションのデザインやそれにあったムーブメントを用意し、

逆に完成したムーブメントに合わせていろいろなデザインやカラー展開を用意して、ユーザーに気に入られなければいけません。

それこそ各ブランドに小さな違いなども含めたら数百という種類があるんじゃないでしょうかね。

ロレックスのデイトジャストなんかは頭が痛くなるくらい種類が多い。

同じ時計でもちょっとしたデザインの違いによって、ターゲットとなる層が10代くらいはすぐに変わってしまう。

例えばインデックスと呼ばれる時計の文字盤上の12個の数字。

これが、通常、僕たちが使うアラビア数字である場合とローマ数字である場合では、

出している雰囲気ががらりと変わります。

アラビア数字は万人に受けます。

世界で常用数字として使用されるアラビア数字は通常の掛け時計や目覚まし時計などの置時計でも使用されるため、

誰にでも抵抗なく受け入れられます。

これがローマ数字だったらどうでしょう?

アラビア数字になれているためローマ数字の時計を見ると少し良い意味でも悪い意味でもないんですが、違和感を感じます。

腕時計になるとこのローマ数字が渋くて大人っぽい印象に変わり、通常見慣れているデザインならちょっと変わった時計に変身します。

インデックスのパワーは結構すごい。

割とすごい破壊力を秘めているのがインデックスなんですな。

時計の文字盤が顔ならインデックスは目ですからね。

無理もありません。

なんでこんな話をしているかというと、

ラジオミールにはローマ数字を使用したモデルが存在するからなのですが、パネライといえばアラビア数字。

しかも使用されるのは12、3、6、9のみが通常。

その他の数字はいらねえぜって感じでシンプルに収まっています。

ラジオミールカリフォルニアユニークダイヤル

ですがこれ、ローマ数字を使用した珍しいラジオミール。

さらに珍しいのが上半分がローマ数字で、下半分がアラビア数字。

こんな時計今までに一度たりとも見たことがありません。

このモデルを除いて。

このケンタウロスのようなラジオミール、カリフォルニアというそうな。

カリフォルニアダイヤル、ユニークダイヤルと呼ばれる上半分と下半分がミスマッチなこのモデルは、

1936年にイタリア海軍用に向けて作られたプロトタイプと言われています。

ただ単に数字の種類を変えたのではなく、上と下を区別しやすくするために図ったらしいのですが、

本当のことはどうだかわかりません。

僕はただ、デザインでユニークなものを作りたかっただけだと思う。

その点では大成功しています。

実際このミスマッチがよりヴィンテージ感を出しているし、このカリフォルニアダイヤルじゃないといけない人も結構いると思う。

通常の時計じゃ満足できないハードコアな時計ツウからすればこういうのは興味をそそられるわけです。

一般的には受け入れられませんからね。

だから展開している種類も少ないわけです。

そこに敢えて大枚をはたいて購入するというのは変わり者といったちょっとした浮世離れした人だと言えるんじゃないでしょうかね。

もちろん良い意味ですよ。

天才肌という表現もしっくりきます。

さてこのケンタウロスラジオミール、いくらか種類が存在するのでリファレンス順にちょっと見ていきましょうか。

ラジオミール 1936 47mm PAM00249

ラジオミール 1936 47mm PAM00249



これはオリジナルの復刻として登場したユニークダイヤルのラジオミールです。

世界限定1936本で2006年に登場した手巻きタイプの1本。

スワンネック緩急針を使用したCal.OP Xは時計からわかるようにシンプルな2針。

このシンプルさがラジオミールの売りだったりします。

それゆえにこのカリフォルニアダイヤルが生きてくる感じですかね。

それにしてもローマンインデックスのインパクトがすごい。

ラジオミール カリフォルニア 3デイズ 47mm PAM00424

ラジオミール-カリフォルニア-3デイズ-47mm-PAM00424



これも47mmの大型ラジオミール。

手巻きなのは上の限定品と同じなんですが、ムーブメントが自社製に入れ替わっています。

Cal.P.3000を使用していて、機械的にかなりの改善点が見られる優秀なマシン。

パワーリザーブは3日。

72時間稼働し続けます。

1936年のデザインは踏襲しつつ、中身は現代の技術が詰まった実用面を考慮した1本。

見た目がアンティークなので僕はこっちの方が良いかな。

1936年当時のムーブメントを積んでいるなら別ですが、オリジナルと同じムーブメントが搭載されていないなら、

実用性が高い方が良いかなと思う。

ラジオミール カリフォルニア 3デイズ 47mm PAM00448

ラジオミール-カリフォルニア-3デイズ-47mm-PAM00448



このモデルは上のPAM00424とスペックは全く同じです。

違うのはパネライブティック限定で750本のみしか販売されなかったモデルであるため、

デザイン面で差別化が図られたモデル。

というのは逆で、このPAM00448より後にPAM00424が登場しているので、

おそらく青い針のPAM00448がかっこよく希少性があり、人気があったのであとから針の色を変えたモデルを登場させたのかなと。

どっちがおすすめかはもちろんこっちお青い針の方。

デザインが良いし、希少性があります。

ラジオミール1940 クロノグラフ オロロッソ 45mm PAM00519

ラジオミール1940 クロノグラフ オロロッソ 45mm PAM00519



これはもはや普段使いで気軽に使えるユニークダイヤルではないw

このモデルは45mmのレッドゴールド製のケースを携えたモデルで、

ムーブメントにはミネルバ社の手巻きムーブメントをベースとしたCal.OP XXVが使用されています。

ムーブメントにこだわりのある人はこのモデルが少し気になるんじゃないでしょうか。

振動数が18000/毎時というのも古さを感じる良いスペック。

スワンネック緩急針、インカブロック耐震装置、55時間のパワーリザーブ。

アンティーク感漂う機械の外側はポリッシュ仕上げがされたオロロッソ。

文字盤はカリフォルニアダイヤル。

一生時計になりそうなスペック。

あと、上のモデルと違う点はラジオミールの1940なのでラグとリューズが違う点。

なので少しだけモダンな雰囲気を持っているカリフォルニアダイヤル。

古めかしさがなくなった分好みが分かれそうな1本ですが、ゴージャス感がすごい。

まとめ

という感じで4本ほどカリフォルニアダイヤルを見てみましたが、

これは好き嫌いが分かれそうなデザインだというのは最初にお伝えした通りですが、

これじゃないといけないという人も結構います。

極端なデザインをしたモノ、人もそうですが、というのはそういった性質を持っています。

僕はユニークダイヤルのラジオミールは個人的には結構好きです。

これが一番好きかというとそうではありませんが、この時計が好きだというのが理解できるかなと。

出している雰囲気が他には本当にないやつですからね。

ローマ数字とアラビア数字を混ぜようなんて誰も思いつきませんからw