新年の気分もだんだんと冷めてきて、本格的に2019年を過ごされている人も増えていることと思います。

今年は5日6日が土日だったので、金曜日とつなげて大型連休になった人もいるんじゃないでしょうかね。

そんななか月曜から仕事に行くのはとてもつらいことと思います。

ですが、時計好きにとってちょっとした希望となるのが、約1週間後に控えたSIHH ジュネーブサロンの新作発表。

春は時計の新作発表会がある季節なので、それを楽しみにしている人も大勢いることと思います。

さて、そんなわけなんですが、実は時計見本市界にとっては向かい風となることが多発しています。

と言うのも2018年を最後にオメガやブレゲが属するスウォッチグループがバーゼルワールドから撤退し、2019年を最後にオーデマピゲもジュネーブサロンから撤退します。

リシャールミルについても同じ。

スウォッチグループが抱えている企業数が多いので、多くの時計メーカーが出展しないことになったわけなんですが、この動きはこれからどんどん加速していくことが予想されます。

インターネットの出現で、僕たちのライフスタイルは一気に変わっていきましたが、その流れは最近になって機械式時計の世界にも影響を及ぼし始めているようです。

例えばこれまで車を買うという行為は知り合いを通してか、近所の車屋さんで探すというのが一般的でしたが、インターネットで好きな車種を安く探せるようになったので、オンラインで注文から契約まで出来るようになったりしました。

僕自身、県外から車を購入したことがありますし、現物をわざわざ見せに来てくれたりというサービスから購入を決めたりしたわけです。

みなさんの周りにも本が好きで本屋によく行く人がいると思われますが、中には行きつけの本屋さんが無くなったということもあると思います。

今じゃアマゾンなどで本を注文して次の日には届いているので、実店舗が無くても簡単に書籍を購入することが出来ます。

オンラインならどんな本も存在するし、レビューを見て購入を決めることだって出来ます。

つまり実店舗を構えるというのは、人口が少ない土地などではリスクが大きいということになります。

僕の地元の本屋さんもいくつもなくなりましたから、肌でそれを感じています。

時計の見本市も同じことなんですね。

出展料にかかる費用が莫大なものなので、見本市で新作時計を発表するというのはメーカーにとって非常に大きなリスクがあるわけです。

時計の見本市の主な目的としては、確かに新作を発表するということもあるんですが、真の目的は販売者や小売り業者にたくさんの腕時計を買い付けてもらうことです。

個人に新作を発表するためだけではやはり出展のコストは大きすぎます。

新作発表の場でいかに多くの契約を取るかが時計メーカーの存続を分けることになるわけです。

現在ではそういった流れが崩れているのですが、それがインターネットの出現なんですね。

個人がインターネットで好きな情報を好きな時に、好きなだけ閲覧することが出来ますから、そこに働きかけるメーカーが増えているんですね。

実店舗(見本市)で小売業者にまとまった数を販売せずに、オンライン広告で個人にダイレクトに販売を促す体制へとシフトしているのです。

そういった流れはこれからもどんどん加速していくんじゃないかなと言うことが予測できます。

特に出展料を同じだけ支払っても、知名度や人気がそれを上回るロレックスなどはこのまま存続する可能性はありますが、名前が売れていない時計メーカーにとっては、1階ではなく2階部分の割安な展示ブースでも少々リスキーなんじゃないかなと思います。

スウォッチグループにしてみれば見本市はかなりリスクが高いと言えます。

たくさんの時計メーカーを抱えるグループ企業ですから、1ブランドごとに出展していては、広告費がバカになりません。

ですから、出展料に支払う料金をインターネット広告や見込み客に多そうなスポーツで宣伝したほうが効率はいいんじゃないかなと思います。

まだ撤退して間もないので、これからどんな影響が出てくるかわかりませんが、おそらくは多くの企業が撤退していくか、出展料が下がっていく傾向にあるんじゃないかんと思います。

長いスパンで見ればですが、腕時計のみならず、腕時計界全体が大きく変わっているようです。

まだまだ時計業界は伸びしろがありますから、面白いことになっていきそうです。