5078ときいただけでピンとくる人もいるかもしれません。

4桁の数字で表される方式をとっているパテックフィリップの腕時計だと分かる人ならもっと多くいらっしゃるかと。

僕は数字だけでどのモデルかを識別するほどマニアックではないんですが、パテックにご執心の人なら今回初回するモデルにエキサイトしているかもしれません。

パテック フィリップ グランドコンプリケーション ミニッツリピーター ホワイトゴールド ブラックエナメル アラベスク Ref.5078G-010

パテックフィリップ 2019年新作・完成率の低い文字盤を載せたグランドコンプリケーション ミニッツリピーター ホワイトゴールド ブラックエナメル アラベスク Ref.5078G-010


まるでパテックフィリップらしくない文字盤を備えたグランドコンプリケーションの1本。

ミニッツリピーターを搭載しているとは外見からでは判断しにくいモデルですが、5078が今回のモデルだと分かるような人にはケース左下に備えられたボタンからもどんな腕時計かということが一目瞭然なんじゃないでしょうか。

このモデルのすごいところはなんと言っても文字盤。

これまで5078シリーズにはホワイトエナメルかブラックラッカーしかありませんでした。

技術的にブラックエナメルを作ることが不可能だったということもあり、エナメルを使用した黒文字盤は存在していませんでした。

それがここにきてブラックエナメルの上にレーザー加工を施してマットに仕上げるというなんともすごい文字盤を完成させました。

こちらの記事でもアラベスク模様のパテックを紹介していますが今回のとは少々勝手が違うようです。

エナメル文字盤はどうかわかりませんが、レーザー加工は完全に機械でしょうから、おそらくはどの個体もほぼ同じ出来上がりかと。

ただ、すごいのはエナメル文字盤がダメージを受けていないという点。

おそらくはこの辺りで技術的に不可能だったのかなと。

黒いエナメルだとやわらかすぎて耐久性を保証できないもしくは仕上がりが均一でないetc。。。

その証拠に、今モデルで採用しているアップライドインデックスを装着するときに開ける穴などのせいで、歩留まりが20パーセント以下となる見たいです。

つまり不良品が出る確率が80パーセントを超えるという安定度の低いなかで、やっとできたものが製品になるといいます。

そりゃあコストがかかるわなw

2019年の新作として登場したアラベスク模様のブラックエナメル文字盤ですが、とても繊細で高価なものになりそうです。

完成率が極めて低いダイヤルを使用しているわけですから、無駄になった文字盤のコストも合算するとやはり高価になることでしょう。

幸いと言ってはなんですが、ミニッツリピーターやホワイトゴールドが使用されているモデルなので、文字盤に対する原価が比べると低いはずですから、時計自体への影響は定価に比べるとそこまで大きくないはず。

金額にすると変わらないんですが、あくまでも割合に関しては微々たるものでしょう。

富裕層が数千万円を出して買うパテックのグランドコンプリケーションですから、それくらいの価格差は気にしないはず。

普通のモデルで完成率の低い文字盤を使用していないというのは、なかなかうまいやり方だなと。