複雑機構だけじゃない、文字盤の名手でもあるヴァシュロンコンスタンタンの芸術的新作モデル・メティエ ダール レ アエロスティエ ボルドー 1784 Ref.7610U/000G-B246

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複雑機構だけじゃない、文字盤の名手でもあるヴァシュロンコンスタンタンの芸術的新作モデル・メティエ ダール レ アエロスティエ ボルドー 1784 Ref.7610U/000G-B246

1755年に始まったヴァシュロンコンスタンタンの歴史。

2世紀と半を優に超える長い歴史をもつ腕時計メーカーですが、これほど長い間腕時計づくりが続くにはやはり理由があります。

最大のテーマとなるのはやはり品質を落とさないという点。

後進の育成を軽んじてはそのブランドの未来はありません。

腕時計は高級になればなるほど、機械の届かない手作業での仕事が必要となるわけですが、そこにはやはりに若手に技術を伝えることもブランドを継続するにあたり大きなキーワードとなってきます。

ヴァシュロンコンスタンタンはそういった点でもかなり力を入れていて、若手の仕事をベテランがチェックするという流れ作業も仕事に組み込んでいます。

ミスがなく、後進の育成をも可能にするとても良いやり方だと思います。

さて、そんなヴァシュロンコンスタンタンですが、複雑機構を得意とする世界でも指折りの技術を持つ同社ですが、コンプリケーションのみならず、文字盤などの加工技術にも特化したブランドでもあります。

彫金、ギョーシエ彫り、エナメル、エングレービングなどなど、職人が手作業で一つ一つ丁寧に作り上げる文字盤などでも後進の育成を行っています。

メティエ ダール レ アエロスティエ ボルドー 1784 Ref.7610U/000G-B246

メティエ ダール レ アエロスティエ ボルドー 1784 Ref.7610U/000G-B246


例えばこのモデルなんですが、1783年から1785年にかけて飛行した気球を文字盤上に表したユニークな作品で、時計の芸術性もさることながら、芸術作品を文字盤で表した非常に高価なモデル。

バウンス装飾やプリカージュエナメルで表現した文字盤が非常に素晴らしい。

こういった手作業で描く作品は一つ一つ時間と手間がかかりますが、顕微鏡などを使ったり、針ほどの細さの筆で緻密な絵を時間をかけて描いていく。

エナメル文字盤の場合は塗り終わった絵を800度以上の高温で何度も何度も焼き上げて独特の質感を出すという。

10度くらいは焼成するという。

そうした手作業で生み出される芸術的文字盤もベテランから若手へと伝えられていくわけです。

2世紀と半分も続いたヴァシュロンコンスタンタンですが、それよりも以前に時計の歴史が始まったジャケドローは後継者がいなかったこともあって一旦は時計作りが停止しています。

ヴァシュロンコンスタンタンでは卓越した技術を持った職人を集めることが難しい中、コンプリケーションなどの難しい時計などを組み立てられる職人がたくさん在籍しているという。

そういった並々ならぬ手腕を持った職人たちが複数で1本の時計を作り上げていくわけですが、そこが2世紀と半もヴァシュロンの歴史が続いてきた理由なんじゃないでしょうか。

その哲学はずっと昔から続いてきたでしょうから。



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