2017年の時計雑誌を見ていると、やはりどのブランドもかっこいい腕時計をたくさん出しています。

これはダメだな、なんていう時計がほとんどなかったのです。

各社競り合っていますから、下手な腕時計は出せませんが、それでも美しくかっこいい腕時計が多かった気がします。

素材へのこだわりや文字盤への情熱、複雑機構への挑戦などなど、明らかに毎年腕時計は進化していると言えます。

それは2018年にも言えることなんですが、2018年はどこかよりドレッシーになった腕時計が多かった気がします。

ブライトリングがナビタイマー8と呼ばれる新たなコレクションを発表したし、ヴァシュロンのフィフティーシックスもスポーツというよりはドレスライン。

ロレックスの新型GMTマスターIIがジュビリーブレスを採用しているし、パネライのルミノールドゥオもさらにドレス感が増しています。

IWCの腕時計はもともとドレス系ですが、これまであったインヂュニアなどが最近フルモデルチェンジし、よりドレスタイプになったのも最近のこと。

2018年は各社スポーティというよりはドレッシーに決めてきたような気がします。

そんななか、風変りな時計ブランドでも有名なロマンジェロームの新作にドレッシーなスパイスを感じさせるモデルが存在します。

ロマンジェローム スカイラブ グランフー Ref.RJ.M.AU.027.05

ロマンジェローム スカイラブ グランフー Ref.RJ.M.AU.027.05


こういうやつなんですが、ロマンジェロームのスカイラブについては以前も何度かお話ししたことがあったんですが、ご存知の通りケース素材にはアポロ11号の船体の破片が含有されています。

スチームパンクに本物のタイタニックの破片を溶かして混ぜて作ったベゼルを搭載していることで一躍有名になった同社ですが、最近では海から宇宙へとベクトルを切り替えています。

さて、そんなスカイラブなんですが、半分に切り取られた文字盤はグランフーエナメルで作られています。

グランフーエナメルはガラス状の粉末エナメルを1000度以上の高温で焼き上げて作るというマイスターのみが制作可能だった16世紀ごろの技術で、きれいな焼き上げ文字盤が出来あるのです。

ユリスナルダンやブランパン、ブレゲなどの老舗ブランドがこの芸術的文字盤を使用していることでも有名ですが、2004年に設立されたロマンジェロームもグランフーエナメル文字盤を自社の腕時計に採用し始めました。

ただ、ロマンジェロームですから、それだけでは終わりません。

御覧の通り文字盤が半分に切られているw

非常に高い水圧のカッターで半分に切断されたグランフーエナメルの文字盤を時計上部に設置し、下半分をシースルーにした格好をしたこれまで存在しなかったタイプの腕時計。

現代的なブリッジに輪列などを固定した部分が垣間見える1本で、上半分の伝統工芸と下半分のモダンな機械とのコントラストが感じられるモデルです。

違和感はかなりありますけどねw

びんぼっちゃま

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横から見たときのびんぼっちゃまくんみたいだw

44ミリのケースは18KRGとステンレスを使用したコンビ。

世界限定25本という制限があるのもロマンジェロームらしい。