
オーデマピゲといえばロイヤルオーク。
ロイヤルオークは名品中の名品です。
ロイヤルオークはかなりオシャレでドレッシーに見えるんですが実はあれはスポーツラインの腕時計。
現在、世界中で人気なのはドレス系ウォッチよりもスポーツ系のタイプで、ロレックスのデイトナをはじめ、ウブロのビッグバン、雲上ブランドでいうと、パテックフィリップのノーチラス、ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ、そしてオーデマピゲのロイヤルオーク。
ブランドのフラッグシップはもっぱらドレス系よりもスポーツウォッチに偏っています。
そんなかドレス系の方が好きな僕や、その他、少数派のドレスウォッチ系の時計マニアの人がオーデマピゲときいて思い出すのはドレス系のジュールオーデマ。
2017年にスーパーソヌリ機構をジュールオーデマに搭載したモデルをオーデマピゲは発表しました。
複雑機構の一つであるスーパーソヌリを載せた腕時計は一般的には購入が困難ですが、一応ご紹介。
ジュール オーデマ ミニッツリピーター スーパーソヌリ Ref.26590PT.OO.D028CR.01
こういうモデル。
複雑機構を搭載しているコンプリケーションにはこういった穏やかで落ち着いたデザインのモデルが多いですが、だいたいはケースにホワイトゴールドがプラチナ950を使用しています。
このジュールオーデマにはプラチナを使用してあり、時計のケースとしては最高級の素材です。
950は950/1000という意味。
プラチナの含有量の割合ですね。
このモデルのすごいところは何といってもスーパーソヌリ機構。
時計内部に共鳴板を設置したことでこれまでのミニッツリピーターの10倍の音量を出すことに成功しています。
さらに改良されたのは音量のみならず、音質もこれまでの『カンカン』という金を叩く音から、楽器のようにいくつかの音を組みわせたかのような音色を奏でます。
時計内部でオーケストラが演奏されているようなものでしょうか?
現在時刻を知らせる機能、ミニッツリピーターの研究に余念がないオーデマピゲですが、音にも芸術性を持たせたコンプリケーションがプラチナケースで登場しました。
これがホワイトゴールドやステンレスケースならまた違った音が出るに違いない。
文字盤もエナメルで塗り重ねた深みのある青色をしています。
裏蓋も職人の手作業で彫ったエングレービングが非常に美しい。
Cal.2944の手巻きムーブメントで制御される複雑極まりない芸術作品がこの1本。
一般には出回らない代物でしょうが、スーパーソヌリの音色は一度リアルで聞いてみたいですね。