
英国軍向けに時計を製造したり、
スピットファイアシリーズを生み出したり、
イギリスの戦闘機やパイロットとかかわりの深いIWC。
1948年からイギリス軍に提供していたマークXIと呼ばれるパイロットウォッチがある。
このヴィンテージ感たっぷりの1本がマークXIと呼ばれるイギリス軍御用達のパイロットウォッチだ。
このモデルはとても人気のあるアンティークウォッチで、
実は一般には普及しなかった。
英国軍のパイロット専用に提供されたいわば軍用時計で、
なかなか手に入らないのも人気の理由になっている。
一般市場で売られなかったので伝説的な時計としてコレクターからの人気も高く、
現在でもオンラインや実店舗で見かけることはほとんどない。
これは2017年新作のマーク18。
マーク11と酷似していることにお気づきだろうか?
そう、
このマーク18はシリーズの新たなバリエーションで、
イギリス軍に提供されたというマーク11へのオマージュ作品としてマーク18に加えられたカラーバリエーションだ。
似ているのは配色だけじゃない。
マーク11と同じく、ミリタリー感を出すため、
ベルトもレザーではなくナイロンのNATOベルトを採用し、
パイロット感、
ヴィンテージ感、
ミリタリー感を出している。
これがNATOベルトを通した復刻マーク18の裏表。
NATOベルトは引き通し式のナイロンストラップのこと。
元々NATO軍が利用していたのがこのスタイルのベルトで、
正規品は『NATO G10』と呼ばれる製品。
現在ではナイロン製で引き通し式ならNATOベルトと呼ばれている。
これがマーク18の通常のバリエーション。
マーク11へのオマージュとして誕生したのがこのカーキ色のモデル。
見た目の詳細は違うが、
スペックはだいたい共通。
ムーブメントは違う。
40mmのケース径に10.8mmのケース厚。
カレンダー付き自動巻きムーブメントCal.35111は軟鉄製のインナーケースに入っている。
もちろん磁力の影響を受けにくくするため。
42時間のパワーリザーブを保持する。
ねじ込み式リューズなどが60mの防水性を保証する。
とにかくかっこいい。
このヴィンテージ感がたまらないという人がいるのがよくわかる気がする。