
さて、前回はいろいろコラボするパネライの、
十二支とのコラボについてお話しました。
実はまだ干支とのコラボも2017年の段階では未完成なんだと。。
さて、パネライというブランドは面白い。 一体何を考えているかわからないところがあるブランド。 もちろん良い意味 …
こういう感じで、まだ終わっていない。
これまでパネライは、フェラーリとコラボし、
ゼニスとコラボし、
さらにはあのロレックスともダブルネームで1本時計を作っているし、
まだまだ挙げればいっぱい出てきそうです。
今回はまたパネライとゼニスのコラボ作品について少々。
前回は2回に渡り、
ゼニスのハイビートムーブメント、エルプリメロを載せたパネライについてお伝えしましたが、
今日はエリート680というムーブメントを載せたラジオミールについて。
まずエリート680というムーブメントについて少しだけ解説。
Cal.エリート680と呼ばれる小型のムーブメント。
小さく薄いので時計を小型化できるのと、
逆に小さい時計に採用することが出来るとても重宝するムーブメントだ。
ムーブメントの名前の通り、ゼニスのエリートに採用されているムーブメントだ。
毎時36000ビートを刻むエルプリメロとは違い、28800振動に抑えられているのも大きな違い。
あと、このムーブメントはクロノグラフではない。
スモールセコンドが9時位置にあり、デイト機能が付いているのがエリート680。
しかもCOSCのクロノメーター認定された、高精度を誇る。
誇るという言葉がちょうどいい。
2000年にパネライに導入され始めたムーブメントで、パネライでは2000年~2004年の、5年という短命に終わったのですが、
それだけに幻の個体として高値で取引されているのが、エリート680を使用したラジオミールなのです。
実際、このエリート680が使用されたモデルはわずかに3種類で、
そのすべてがラジオミール。
小型ムーブメントを生かして、直径40mmと、3本ともパネライにしては小さいサイズで展開された。
- ラジオミール ホワイトゴールド PAM00062
- ラジオミール ピンクゴールド PAM00103
- ラジオミール ステンレス PAM00141
この4つ。
では、とりあえずリファレンスの小さいモデルから見ていきましょう。
ラジオミール ホワイトゴールド PAM00062
見るからにまずケースのつやが違う。
ホワイトゴールド特有の艶めかしい輝きが見て取れます。
上記でお話したようにケースサイズは40mmと小ぶりで、
デカ厚ウォッチとしてのラジオミールは味わえないのですが、
そこが狙いでもあるモデル。
『パネライは好きなんだけど、大きさがね』
といった層を狙った1本。
しかも富裕層。
まずパネライの時計にゼニスのムーブメントを入れているというだけで神々しい。
そこへ40mmという絶妙なサイズをホワイトゴールドで登場させたもんだから、
需要は富裕層を中心にやっぱり多かったと思う。
現在ではなかなか手に入らない希少なモデルになっている。
中古で見つけたら持っておいても良いかもしれない。
ホワイトゴールドということで、資産の面で価値は落ちないと思うので。
断言はできませんが、パネライにはロレックスに似て一定の価値が常にあるので、
持っていて安心できる数少ないブランドの一つ。
ちなみに製造期間は2000年~2003年の4年間。
ラジオミール ピンクゴールド PAM00103
続いてはピンクゴールドのラジオミール。
これは今回のなかで僕が一番お勧めする1本。
こっちのモデルも2001年~2004年という短い間にしか生産されなかった希少性の高い1本。
通常なら、
ホワイトゴールドの方がイエローゴールドやピンクゴールド、レッドゴールドよりも価格の高い時計市場ですが、
なぜかホワイトゴールドモデルと同等の価値を持っている。
すべてが完璧に近いこのモデル。
18Kモデルの小型ラジオミールをお探しの方はこのモデルが一番おすすめだ。
リューズの形状といい、ヴィンテージ感のあふれたモデルが2000年を過ぎて登場していて、
もう少ししたらこのモデルも、セミヴィンテージという枠組みに入るでしょう。
ラジオミール ステンレス PAM00141
さて、最後の3本目はステンレス製のラジオミール。
エリート680が入った小型、、、
中型になるのでしょうか、42mmは?
そう、上2つと違って、ステンレスモデルは42mmに大型化している。
製造期間が上の2モデルと比べても、
2002年~2003年という短さで終わりを迎えた価値のあるモデル。
とは言っても素材自体の価値の違いでゴールドのモデルと比べると半分くらいの価値しかありませんが、
それでも2度と見られないコラボレーションだと思うと欲しくなるのが人間ってやつです。
以上3種類のラジオミール x ゼニス Cal.エリート680のコラボ作品を見てみましたが、
実はもう1種類あります。
最初のホワイトゴールドのモデルに派生モデルがあって、
インデックスの12時のところにダイヤモンドが埋められているモデル。
PAM00135と呼ばれるモデルで、2002年ごろに限定105本のみ生産された。
という感じで僕が知っているエリート680が入った小型ラジオミールは4本ですが、
それ以外は知らないのであったら教えてください。
とにかくゼニスとパネライのダブルネームというだけでありがたく、価値がある。
エルプリメロの時もそうですが、ゼニスが一枚かむと時計の魅力がぐっと上がる。
中古でもなかなか見つからないラジオミールとゼニスのコラボ。
根気よく探していたら見つかる可能性はまだあります。
しかも価格も目玉飛び出るような価格でもなく、
どれも200万円以下、特にステンレスモデルは100万円以下で存在すると思う。
ピンクゴールドのモデルはやっぱり一番かっこいい。