
オメガの初代の男らしいデザインが好きという人はたくさんいると思います。
現代のスピマスプロフェッショナルのような黒いベゼル、黒い文字盤というスピマスの中心的なデザインとは別に、
ステンレススチールのベゼルにブロードアローと呼ばれる矢印型の針の組み合わせが初代で、
それを何モデルか復刻させているオメガですが、
忠実に初代を再現したものや、
ベゼルや針は初代で、あと他のデザインや技術的な要素は現代風にアレンジしたトリビュートモデルのような初代復刻も存在する。
今日はその基本的には初代のスピードマスターのデザインなのに、
ところどころアレンジが加えられた現代のスピマス、アンティーク味のモデルを数本お見せしたいと思う。
なんてたってかっこいいのだ。
たとえばこのスピードマスター57。
ベゼルも含めてケースがステンレス素材なのはご覧の通りお分かりだと思うのですが、
針がブロードアローじゃない。
なてこった!
針の形状はどちらかというとスピードマスター2代目のシャープな剣のような形をしている。
初代を2代目を混ぜたようなデザインで現代によみがえったなんとも不思議なスピマス。
ただ、
初代のベゼルが好きで、
2代目の針が好きという人もいるはずで、
そういう人にはこの組み合わせはかなりニッチでストライクゾーンを攻めたデザインになっている。
しかもですよ、
3時位置のクロノグラフの積算計は初代のブロードアローが使用されている。
このスピードマスター57はかなりツウ好みの腕時計なんじゃないかなと思う。
インダイヤルにブロードアローを使うとは、オメガさんさすがです。
さてこのシリーズにはまだいくつか種類が存在する。
まあ文字盤の色違いだと思っても構いません。
もちろん針の色とかも違うんですが。
あとはケース素材がチタンだという点で大きく違う。
先ほどのはステンレス素材。
一般的に使用されているやつ。
チタンケースは金属アレルギーにも有効とされる素材で、軽く、硬い。
このモデルも同じくブロードアローの計測針が採用されたオシャレなモデル。
白文字盤に青の針というオーソドックスな落ち着いたデザイン。
3本目は僕が一番好きなタイプの時計。
そう、18金製のモデル。
ケース、ベゼル、ブレスレット全体にレッドゴールドを使用した高級なクロノグラフ。
定価で400万円近くする1本で、
なかなか手が出る価格ではありませんが、
この中で一番かっこいいかなと個人的には思う。
白とゴールドのみが配色に使われた、
バランスの良いカラーリングが特徴的。
2色で作り上げられた腕時計というのはすっきりして気分がいい。
このモデルの黒文字盤モデルも存在すればなと思うのですが、
どっちにしても買わないだろうから外野からごちゃごちゃ言うのはやめとくにしても、
スピードマスターのベゼルがケース素材、ブレス素材と同じ初代系のスタイルに、
2世代目のスピマスの針を組み合わせたモデルというのは現代でも十分に通用する外観。
洒落を利かした感じで、
インダイヤルにブロードアローという演出もにくい。
ケースの形がリューズガードのない昔のクラシカル寄りのデザインなので、
こういった文字盤上の演出を良く似合う。
ドレスウォッチ系に近いということかなと。
3連ブレスレットは総じて、中央とサイドに別の加工が施してあり、
立体感のあるブレスレットに見える設計がしてある。
隅々から計算しつくされたスピードマスター57は現代のオメガらしい巧みなセンスによって生み出された、
現代のアンティークドレススポーツウォッチというわけです。
表現がなかなか難しいですが、
一見すれば気に入ってしまいそうだ。
- ケース直径: 41.5mm
- ケース厚: mm
- ムーブメント: 自動巻きCal.9300 or 9301(ゴールドモデルはローターとブリッジが18金製のCal.9301)
- パワーリザーブ: 60時間
- ケース素材:
- 防水性: 100m