
パネライの中でも一番人気のルミノール。
一番人気と言っても主にはラジオミールとルミノールの2種類しかないんですが、
それでも一番人気があるのがルミノールです。
厳密に言えばラジオミールとルミノールの他にマーレ・ノストゥルムと呼ばれるパネライらしくないモデルも存在するんですが、
これはかなり特殊なモデルでラインナップとして再登場したのが2017年ですから、
これからどうなるか見てみましょう。
これはもともとは1990年代に限定品として登場して数年で姿を消したパネライのクッションケースとは全く違った形状のケースを使用した、
幻のクロノグラフなんですが、そういった特別なモデルや、
あとはルミノールの派生モデル、ルミノールサブマーシブルの存在も別カテゴリとしても、
通常のルミノールが一番人気があります。
ラジオミールの方が最初に出たんですけどね。
そういうのはオメガのシーマスターとスピードマスターの関係に似ています。
ということで今日は女性からも評価が高いルミノールの魅力や人気の理由について何点か挙げていこうと思います。
ルミノールの魅力1 リューズ
まずパネライのルミノールがラジオミールより後に登場したのに、
ラジオミールより人気の理由がなにかあるはずです。
おそらく後発的なルミノールがラジオミールより優れている点は、
あの特殊なリューズガードでインパクトが大きく、ユーザーのハートをキャッチしている点じゃないでしょうか。
最初はなんじゃこりゃあに見えるルミノールなんですが、
これもじわじわと後からいいかも。。に変わって、
気になる。。になって、好きになっていくパターンなんじゃないでしょうかね。
僕が最初パネライに抱いた印象がそういう感じでしたから、そういう感じで中毒的に好きになっていく感じもあるんじゃないでしょうか。
もちろんでかウォッチが好きな人はごまんといますから、
ルミノールのなりふり構わない独自路線がかなり好きですねぼかぁ。
クッションケースと呼ばれるケースの形状ももともとはラジオミールが持っていたモノなんですが、
ルミノールもそれを踏襲し、あのごついリューズガードを携えて登場したもんですから、そりゃあインパクトが大きい。
リューズを守るためのリューズプロテクターともリューズガードともいうんですが、
この部分が他のブランドには無いのです。
レバーをあげてリューズガードを外して、なんてのがないので、そういう手間のかかるところとかもルミノールの特徴であります。
こういう他にはないデザイン的要素というのはやっぱり惹かれます。
ここがまずルミノールの人気の理由ですかね。
ルミノールの魅力2 レフトハンド
これはルミノールのレフトハンド。
左利き用の人のためのルミノールで、デストロとも呼ばれている。
デストロとはイタリア語で右を意味する言葉で、右腕用というのが本来の目的で作られた名目。
イタリア海軍の注文で右腕に着用する潜水ウォッチを作ってくれというので生まれたのがデストロ。
パネライのルミノールはおそらくスイスの時計の中でも一番左利き用の腕時計が多いメーカーで、
世界の人口約11%が左利きと言われる中で、左利き用の腕時計を最も多いバリエーションで作っているのがパネライなんじゃないでしょうか?
もちろん、スイスの高級時計ブランドの中で。
それ以外でも見たことはないんですけどね^^;
あとこのレフトハンドモデルは限定数が設定されたモデルが非常に多く、希少性の高いモデルたちでもあります。
パネライ自体、年間生産本数を各モデル300本までとしているのでそういうのも理由として挙げられます。
それゆえ1本1本に少し高めに人気が集まり、価格帯も少し上という現象が見られる。
ルミノールに限って左利きモデルが多いのもおそらくこのリューズガードが原因だと思われますが、
手巻きモデルの場合などもやっぱり右腕用の腕時計があるとやっぱり便利なんです。
右利きでも職業柄、右腕に時計をする人がいますからね。
レフトハンド・デストロルミノールは利便性の面で非常に評価が高い。
もちろん右腕に時計をしたい人からしたら。
あとはその希少性でしょうかね。
魅力と人気を高めているのは。
ルミノールの魅力3 厚み
ルミノールがルミノールなのは、あのリューズガードなんですが、
ルミノールの良さはあのデカ厚のところにもあります。
あのごつさ、厚み、直径、及びそのコンビネーションがルミノールの魅力だったりします。
そもそもでかウォッチが好きじゃなかったらパネライに興味を持つ人はいませんからね。
魅力や人気の理由を見てみるとやっぱりルミノールのそれはこのデカデカでデブデブのところにあるんじゃないでしょうかね。
実はルミノールの大きさは日本人にはとっても似合っているとしか言いようがありません。
もともと華奢な腕をしている日本人には、パネライのような大きな時計はアンバランス化と思いきや、そうじゃないんです。
アクセントという感じで、細いモノと大きくインパクトがあるものを組み合わせると、
とてもよいコントラストが生まれます。
そうコントラスト。
パネライの腕時計が大好きなことで有名なシルベスタスタローンですが、
マッチョでガタイの良い人良いは華奢な人の方がデカ厚ルミノールは似合う気がするのは僕だけでしょうか?
こういう感じで、違和感がまるでない。
デカ厚ウォッチやパネライが好きな人は、時計そのもののデザインというよりも、
コーディネートの仕方や、腕につけた時の感じ、雰囲気を客観的にとらえているのではないでしょうか。
時計のみが美しくてもファッションとして成り立たなければあまり意味がないですからね。
ルミノールの魅力4 コーディネート性
上記でも述べたんですが、
ルミノールのコーディネート性はかなり高いと思います。
まずルミノール自体がどんな色のレザーストラップ、いわば革ベルトを着けても違和感がまるでないどころか、
赤でも青でもなんでも似合ってしまうところです。
カーフスキンでも、型押しでも、アリゲーターでもクロコでも、パイソンでも、ラバーストラップでも、
色だけじゃなく素材も選ばないのがルミノールです。
実際こうしてみるとわかるのですが、
アッチャイオ、つまりステンレス製の、割と安めのオーソドックスなルミノールベースや、ルミノールロゴ、ルミノールマリーナにも、こういうカラフルな皮ベルトが似合います。
かなりファッション性とコーディネート性が高いのがルミノールの特徴。
ラジオミールもおそらくそう。
これがイタリアのデザインだということが良く感じられます。
複雑機構やオロロッソやオロローザなどの赤系のゴールド、ホワイトゴールド、プラチナなどのケースではないのに、遊び心ありでゴージャス感を出せるから不思議です。
複雑機構などのコンプリケーションウォッチでもないんですけどね。
だいたいにパネライの腕時計にはトゥールビヨンや永久カレンダーのモデルは基本的にはあまり一般的には作られていません。
ジラールペルゴのムーブメントを載せたトゥールビヨンなどは確かに存在するんですが、そういったラインの時計よりも、
100万円以下で買えるような一般市民の高級時計を作り続けるのがパネライで、
むしろパネライの時計はステンレス素材のモデルを中古で安く買って、革ベルトや好みによってはラバーバンドなどでカスタマイズする方が面白いかもしれない。
こういうファッションとして楽しめるのもルミノールの人気の理由でしょうか。
ルミノールの魅力5 豪華なコラボ
最後の魅力はルミノールには超豪華なコラボ作品がいくつか存在する点。
知っている人には耳にオクトパスでしょうが、
ルミノールには過去にゼニスとコラボした経緯があります。
ゼニスといえば。。。
そうエルプリメロ。
エルプリメロを載せたロレックスのデイトナが存在するように、ウブロのスピリットオブビッグバンが存在するように、
パネライのルミノールにもエルプリメロを載せたクロノグラフが存在します。
その名もルミノールクロノ。
そのままw
スイス時計のブランドって割りと強いライバル関係にあるんじゃないかなと思う。 時計なんて一生のうちに何本も何本も …
もちろんこのモデルたちも毎時36000ビートを刻むわけですが、
このレアなコラボが人気を呼び、限定生産されたタイムピースはすぐになくなったわけです。
エルプリメロといえば名機と名高いムーブメントで、これが腕時計に入っているとなると、時計の価値は一気に安定して高いものになります。
ロレックスのデイトナRef.16520及びその第4世代のモデルたちの人気が沸騰しているのもエルプリメロとの夢のコラボだということが一役買っているわけです。
なにせ、次元大介が着用していたのがエルプリメロ搭載のゼニスのクロノグラフですからねw
関係ないかw
でも、こういったビッグネームとのコラボレーションは双方にとってもマイナスにはなりません。
パネライにとってはゼニスムーブなんですぐに完売するだろうし、
ゼニスにとっても、『やっぱりいいムーブメントなんだね』と好印象です。
ウブロがゼニスとコラボした時はやっぱりゼニスってすごいなと思いましたからね。
パネライが大好きなコラボ。 パネライだけじゃありません。 時計ツウやパネリスト?パネラー?パネライファンやマニ …
この記事でパネライとコラボしているビッグネームとの作品についてまとめているので良ければ参照してみてください。
そう、あとはフレデリックピゲですね。
パネライにはあのフレデリックピゲのムーブメントをベースとした機械を搭載していたりしていますから、やっぱりそのあたりもルミノールが人気の秘密なんじゃないでしょうかね。
そういったコラボ作品が多いとモデルにとっても印象が良い。
ルミノールの魅力6 女性にも似合う
さっきの華奢な日本人の腕にも似合うという点と似ているのですが、
男性が主に着用する時計で、女性に似合う時計というのはほとんどない。
IWCやロレックスを除くと皆無でしょう。
しかもルミノールはIWCのドレスウォッチやロレックスのスポーツウォッチと比べても、
格段に女性の腕に似合うデカ厚ウォッチだと思います。
デカ厚だから良いというわけだけではなく、
そのデザイン性が割とシンプルなので、ごちゃごちゃしたものを好まない女性には、
とても良く似合っています。
あと、時代がデカ厚の大きな時計を歓迎しているというのもあるんですが、
最初に話したように、女性の細い腕に40mmや42mmくらいのルミノールは本当に良く似合う。
実際に富裕層の女性はロレックスはもちろんなんですが、パネライにも興味を示しています。
なかにはオロロッソのルミノールをかっこよく着こなす若い女性などがいましたが、非常に良く似合っていました。
なので、僕は女性にスイス時計をすすめるならパネライのルミノールを普段用にごり押ししたいかなと思う。
ロレックスのデイトジャストなんかもドレス系として1本そういう場で必要だと思うのですが、
普段使いやファッションのコーディネートにはルミノールが良いと思う。
まだまだ日本ではパネライの知名度は低いですが、
女性のパネラーがこれから増えるんじゃないかなと思っています。
まとめ
というかんじで6つほどルミノールの魅力・人気の理由をながながと語ってしまいましたが、
ルミノールの特徴や、評価が高い点はこのくらいなんじゃないでしょうかね。
とにかくラジオミールもそうですが、ルミノールにも中毒性のある魅力があります。
なぜか説明できないデザイン面でのカッコよさというか風変わりな見た目というか、拒否できない魅力がたっぷり詰まっています。
ラジオミールにも同じことが言えます。
さてラジオミールという名前。 科学や物理学、その他、学問にいろいろ精通している人なら、 このラジオミールの名前 …
こっちでラジオミールの魅力について僕なりに分析しているので良ければご参照あれ。
パネライの時計がロレックス並みの安定した人気を誇るのも熱狂的なファンが数多くいるからでしょうね。
実際パネライとロレックスには共通点もたくさんあり、全く違ったデザインや用途の腕時計を作る両社ですが、
パネライファンはロレックスが好きだし、ロレファンはパネさんが好きだし、そういうことが良くある。
実際、僕もそうですからね。
パネライにもロレックスにも特別な思いがみんなあるんじゃないでしょうか。