
クロノグラフという機構はもはや完成された機構。
安定的で高い精度はもはやどのブランドも達成している。
クロノグラフという機構がどのくらいの精度なのかは、
1日中動かし続けた時にはっきりすることですが、
小数点第2位の精度は別に要求されない。
クロノグラフ自体あまり使うことがない機能(もちろん使用することはある)なのですが、
かっこいいからという見た目の面でもやっぱり人気。
何が言いたいかというと、
最近ではクロノグラフの精度や時計の精度うんぬんは完成されているので、
見た目で選んでも間違いないということ。
それが特にIWCのような名門ブランドならなおさら。
例えばこのクロノグラフ。
パッと見アンティーク?
と思うような見た目が特徴的。
昔のIWCの時計を知っている人はこのロゴが懐かしいはずだ。
これがアンティークを思わせるデザインの原因だ。
その他にも3つのインダイヤルやダブルカレンダー、
インナータキメーターなどなど、
どこかオメガのスピードマスターにも見える。
オメガのスピマスは1957年の誕生以来ベースとなるデザインをほとんど変えていない。
そこがアンティーク感を漂わせる理由でもあるのですが、
GSTクロノもどことなくオメガのスピマスとデザインを共有している気がする。
ただ少しだけ違うのがベゼル。
タキメーターがベゼルにデザインされているスピマスに比べ、
GSTクロノはIWCらしい薄いベゼルのデザイン。
ポルトギーゼの流れを汲んでいる気がする。
よりドレスウォッチっぽいのがポルトギーゼ。
それもそのはず、
GSTが生まれた背景を考えるとGSTクロノがよりスポーティなデザインなのは至極当然。
1997年にIWCとそれまで同社のスポーツモデルのデザインを担当をしていたポルシェデザインとのパートナーシップが解消され、
スポーツモデルを新たに独自で生み出した。
明らかにポルシェデザインが生み出したデザインとは違うのがお分かりだろうか?
基本的にIWCが生み出すデザインといのは美しい。
冗談抜きで綺麗な腕時計を生み出すIWCは都会的で洗練された外観が得意なブランド。
僕はIWCとブレゲ以上にかっこいい腕時計を生み出せるブランドは無いと思っている。
そしてIWCがポルシェデザインとの提携を解消した背水の陣で生み出したのがGSTシリーズで、
基本が綺麗なデザインでそれらにスポーツテイストを加えたのがGST。
これはチタン製のGSTクロノ。
金属アレルギーにはおすすめだが、少々黒い。
マットな感覚でひんやり冷たそうな雰囲気も漂わせる。
僕はこちらの記事で、
僕は朝起きるのが苦手だったが、 30を過ぎるとそれがCHA・LA ヘッチャラになった。 目覚ましも効かず、 家 …
GSTアラームだったら断然ステンレスが良いと言っているんですが、
GSTクロノの場合はどちらでも良いと思っている。
昔はクロノグラフもステンレスがやっぱり一般的で、
現在でも時計といえば316Lステンレスがスイスの時計だと普通なのですが、
現代では加工技術や素材価格の定価によって、
カーボン、セラミックなどの素材が時計のケースにも一般的に使用されるようになっている背景からか、
チタンケースのクロノグラフでも全然違和感がない。
むしろ特別仕様という感じでかっこいい。
他にもクオーツタイプのGSTクロノもあるが、
そちらはあまりお勧めしない。
IWCのGSTシリーズはチタンでもステンレスでもやっぱり機械式のタイプが良い。
クオーツならIWCでもロレックスでもウブロでも持っていてもあまり喜びが感じれないのは僕だけだろうか?
- ケース直径: 40mm
- ケース厚: mm
- ムーブメント: 自動巻き or クオーツ
- パワーリザーブ: 時間
- ケース素材: ゴールド or ステンレス or チタン
- 防水性: 120m
スペックはこんな感じ。
40mmというIWCでいうと小ぶりのクロノグラフ。
1990年代後半に登場したクロノグラフにしてはやはりデザインは古典的。
このアンティークな風合いが人気の秘密だと思う。
おそらくGSTシリーズではこのGSTクロノが一番人気のはずだ。
2003年に生産を終了しているシリーズなので、
球数がなくならないうちに早めにセーブしておきたい1本。
数百万円するわけでもないので、
コレクションにも加えやすい。