スピードマスタープロフェッショナルに載せられる手巻きムーブメントCal.1861とCal.1863の違いはなに?・スピマスのムーブメントの歴史、、ちょっとだけw

オメガの優秀なコーアクシャルムーブメント

オメガのムーブメントでは、コーアクシャル機構を載せた自動巻きムーブメントがとても人気で、

耐磁性や精度の高さなどから一定の、そして高い評価を得ています。

僕自身この評価には同意見で、金属物質を出来るだけ減らし、コーアクシャル機構でメンテナンス期間を大幅に伸ばした功績は非常に大きいと思っています。

これがユーザビリティを考えたモノづくりなんだなと、オメガを見直したわけです。

ロレックスに匹敵するほどの精度も持っていると言われるオメガのコーアクシャルムーブメントなんですが、こんなすごいムーブメントを載せても非常に安価で販売されているのもうれしいところです。

コスパが高い腕時計なんですが、じわりじわりと価格が上昇しているような気もしています。

大抵の場合はステンレスモデルなら100万円以下で買えるんですが、これがこの大台に乗っちゃうとオメガ離れしちゃうでしょうね。

Cal.1861とCal.1863の違いはなに?

Cal.1861
スピードマスタープロフェッショナルに載せられる手巻きムーブメントCal.1861とCal.1863の違いはなに?

Cal.1863
スピードマスタープロフェッショナルに載せられる手巻きムーブメントCal.1861とCal.1863の違いはなに?

さて、今日はオメガのムーブメントの話。

本題の手巻きムーブメントのCal.1861とCal.1863の違いについて。

このCal.1861は、アポロ11号が月面着陸した時に使用された手巻きスピードマスターに搭載されていたキャリバーの子孫にあたるムーブメントで、今でもスピードマスタープロフェッショナルに使用されている良質なムーブメントです。

スピードマスターに搭載されていたムーブメントの歴史をたどると、

Cal.321 => Cal.861 => Cal.1861

という具合になっていて、60年くらい実はあまり中身は変わっていないんですね。

しかも、Cal.321からCal.861の変化と言えば、チラネジテンプがチラネジじゃなくなり、クロノグラフがコラムホイール方式からカム式に変わったくらいで、ベースはほとんど変わっていません。

Cal.861からCal.1861への変化もメッキ加工がロジウムに変化して、”見せる”ムーブメントになったくらい。

ですから、今でも使用されるムーブメント Cal.1861に搭載されているのは初代に載せられていたCal.321と根幹は変わっていないのです。

ただ、カム式は量産型のクロノグラフ方式なので、コラムホイールを載せたCal.321はやっぱりそれだけ価値あるですが。。

さて、ではCal.1861とCal.1863の違いはなにか?

Cal.1863もCal.1861とほとんど変わりはなく、クロノグラフのストッパーピンがプラスチックから金属に変わり、ネジの作りがちょっと変わったくらい。

地盤などもより面取りされているかもしれません。

シースルーバックのスピマス用に加えられた変更で、Cal.1861からCal.1863になることで、より”見せる”ムーブメントに進化しています。

ベースとなる部分はまたもほとんど変わっていません。

オメガは根強いファンのために、アポロ11号で月面に降り立った最初のムーンウォッチのスペックを大事にしたいんですね。

まとめ

まとめると、オメガはムーブメントに関してはプロですから、レマニアの手巻きムーブメントを改良したオメガとのハイブリッドムーブメントはやはり魅力的です。

手巻きだし、当時のムーブメントとほとんど変わりがないという点は素晴らしい。

ですが、残念なのはやはりカム式クロノグラフという点。

Cal.1861やCal.1863の派生ムーブメントとして、コラムホイール式のクロノグラフやチラネジテンプを載せたキャリバーを開発し、

スピードマスタープロフェッショナルに新たなバリエーションを加えれば面白いことになるのになと思うのです。

マニアが多いスピードマスタープロフェッショナルユーザーですから、価格が吊り上がろうとも、確実にそっちの方が人気が出るはずです。

IWCがポルトギーゼでやったジョーンズキャリバーの復刻みたいに、Cal.321の復刻を現代版でよみがえらせ、初代のシーマスタークロノグラフの復刻版を作れば絶対売れると思うんですけどね。

まあでも1969年に月面着陸したスピードマスター Ref.145.022にはCal.861が搭載されていましたから、そこまでチラネジ+コラムホイールの人気はないのかもしれないですが。

それならそれで、1969モデルの復刻をCal.861で実現すればいいのになと思うのでありました。

スピードマスター Ref.145.022