
ジャケドローの創設者ピエールジャケドローさんが同ブランドを設立したのが1738年。
なの1700年代にはすでに存在していたジャケドローですが腕時計以外にもオートマタと呼ばれる機械式の人形なども作っていました。
日本でいうとからくり人形ですかね。
そんな孤高の天才技師であり時計師であるピエールジャケドローさんの意思を継承したモデルが同ブランド、ジャケドローに存在します。
すごいですよ、これは。
ラブィング バタフライ オートマトン Ref.J032533270
ラヴイングバタフライと呼ばれるモデルで、オートマトンはオートマタと同義語で使用されます。
自動人形、機械人形の意匠を継いで制作された芸術作品というわけです。
18Kレッドゴールドで生み出されるケースと文字盤上に彫金された芸術作品である木々や子供、そして蝶。
ひとつひとつ職人によって彫られたまさにアート。
43ミリのレッドゴールドの1本は非常にゴージャスで腕時計として使用するにはもったいない。
といっても世界限定28本しか販売されなかったのですでに完売しているのでおそらく手に入りませんw
動画を見てもらえればわかるんですが、リューズのボタンを押すと蝶が羽ばたく仕掛けになっています。
このオフセットのレイアウトが施された時計部分と蝶や少年のチャリオット(戦闘用馬車)の車輪の動きを制御する見事なムーブメントはCal.JD2653AT1と呼ばれる機械なんですが、面白いことに、自動巻きと手巻きの二つが搭載されています。
時計部分が68時間のパワーリザーブを持った自動巻きで、バタフライなどの動きのエネルギーが手巻きで供給される仕組みになっています。
1分間に150回蝶が羽ばたく仕掛けになっていますが、同じエネルギー供給源だと68時間もパワーリザーブを維持できないので自動巻きと手巻きをそれぞれ分けたんでしょうかね。
幻想的な世界を表現した非常に素晴らしい腕時計。
コンプリケーションもいいですが、こういったアーティスティックで、夢のある世界を表現した腕時計というのも子供に夢を与えるので面白い。
これだけ素晴らしいオートマタを搭載したモデルなのでジャケドローが本来、得意とする文字盤のすごさを忘れちゃいそうですが、ダイヤルにはブラックオニキスを使用しています。
通常ならこのオニキスの文字盤が売りになるジャケドローなんですけどね。
とにかくこういうタイプの腕時計をもっと売り出してほしいですね、ジャケさんにはw
オートマタをテーマにした時計ブランドなんて、かっこよすぎる。