
みなさんはデカウォッチが好きですか?
パネライを好きな人でデカウォッチが好きじゃない人は皆無だと思いますが、一応聞いてみましたw
パネライにしかない魅力といえばやはりこのごつさ。
大きくて分厚くてゴツめなのにデザインはシンプル。
ここが他とは違う点です。
そうシンプルなデザインという点。
通常はごつい腕時計ならデザインも重くごついもの。
そこがなかなか薄目のでざいんですから、大きくても分厚くてもしつこさが残らない。
つまり存在感をちょうどよくアピールできる点。
あと47mm、48mmというパネライの最大値(厳密に言えばもっと大きいのがありますがベースとして)ですが、
それでも着用してもまったく鬱陶しという感じがしない。
この辺が時計のまとめ方だと思うんですが、
今日はデザインだけじゃその大きさをカバーできないというくらいでかいラジオミールについて少々。。
ラジオミール エヅィチアーノ 世界限定500本 60mm PAM00341
ラジオミールエヅィチアーノと呼ばれるこのモデル。
突っ込みどころ満載のこのモデル。
まず何から説明していこうか迷うところであります。
まずデザインから。
これ実は、、、ルミノールじゃないんです。
リューズガードがあるのになぜかラジオミールの名前を冠している1本。
そんなの後にも先にもこれしかおそらくないと思われます。
これから特別エディションとか登場したら別ですが、とにかくこれじゃあラジオミールかルミノールか見分けがつかない。
なぜこのモデルをルミノールとせずにラジオミールとしたのか全く分かりません。
良くラジオミールとルミノールの違いの説明で言われるのがリューズプロテクターの有無。
僕自身このサイトでラジオミールとルミノールの違いをそう書いているんですが、このモデルのみは例外と言うしかありません。。
リューズガード以外でこの両モデルを説明するのは非常に困難になってきます。
ラグの形状でも説明できなくはないと思うんですが、ラジオミール1940があるのでそれも不可能に近い。。
ということでこのモデルは例外中の例外。
リューズガードあるんですが、ラジオミール。おしまい。。。。
という感じです。。w
でもこれはっきりいってルミノールサブマーシブルですw
おそらくこれが特別エディションのラジオミールだと知らない人のうち99.999パーセントはサブマーシブルと答えるんじゃないでしょうか?
まあでもこのモデルが生まれた理由と言いますか、生い立ちみたいなのを簡単に説明したいと思います。
1956年、エジプト海軍はパネライに
エ: あのう、すまんが時計つくってくれんかいな?
と頼みました。
そこでパネライは言いました。
パ: ええで?
と。
それで生まれたのがルミノールのプロトタイプ。
実は由緒ある古いモデルであるルミノールの、プロトタイプの復刻モデルを作ろうということで作ったのが今回のラジオミールPAM00341。
通常のラジオミールやルミノールと何か違うことに気づきませんか?
そう、クッションケースじゃない。
パネライなのにクッションケースじゃないなんて、とびっくりしてしまいました。
パネライにはマーレノストゥルムと呼ばれるクッションケースじゃないモデルが他にも存在します。
さーて今週のパネライは伝説的な3本。 マーレ・ノストゥルムと呼ばれる、一見パネライとは思えないクロノグラフにつ …
このモデルはパネライなのにパネライらしくないところが良いと人気です。
だけど今回のラジオミールエヅィチアーノは丸形ケースでもパネライにしか見えない。
ベゼルの枠が広いのでそこもサブマーシブルっぽいのでしょう。
あとはリューズガード。
ただリューズガードが小さく見えないでしょうか?
ケースのサイズに対して、リューズガードが一回り小さい。
そう見えるのはケース自体が極めて大きいから。
実はケースサイズが60mmもあるのだ。
47mmのルミノールよりも13mm、1.3cmも径が大きい。
ここまでくると普通には使ってられない大きさ。
腕の幅が6センチだとしても長く伸びるラグが両サイドにありますから、腕につけた時にちょっと滑稽に見えます。
おそらくこれはウェアの上から着用するには問題ないと思います。
スキーウェアとかダイビング用のウェアとか何か作業するための上着とかの上から着用するにはとても良いでしょう。
あと、時計が大きいので視認性も確保されます。
そういった面でいうと探検とかアウトドアスポーツなどで本領を発揮する腕時計なのです。
しかもこのモデルは機能的にも優秀。
192時間のパワーリザーブを備えています。
192時間 ÷ 24時間 = 8日
そう、8デイズ。
長いなぁという感想しか出てこない。
一回巻ききったら8日間も動き続ける腕時計なんてスイスの時計界の中でも数えるくらいしかありません。
パネライからは8デイズのモデルがどんどん登場していますから実際には結構あるんですが、
それでも8デイズ以下のモデルの数と比べたら数パーセントしかないでしょう。
こんなにごつい見た目でも中の機械は繊細で最高級。
Cal.P.2002/7と呼ばれる手巻きムーブメントを使用しています。
自社製ですね。
ただこれだけ大きくても防水性は100メートルしかありません。
飽和潜水とかには使用できません。
そういう場合はルミノールサブマーシブルに2500メートル潜れるモデルがあります。
とにかく大きすぎて度肝を抜かれそうなこのラジオミール。
一回実物を見てもらえれば驚きも土日じゃないのに5倍デーなんじゃないでしょうか。
とにかく大きすぎて生身の腕には少々というか全然合わないサイズなんですが、
何かを着ているうえに着用するのには全然問題ない。
むしろアウトドアで何かする場合にはこういうのは良いかもしれない。
ウェアの上からなら違和感もないし、かっこいいと思う。
そうなるとぶつけて傷がついても大丈夫って言う人じゃないとこのモデルはお勧めできません。
まあパネライなのでかっこいいのはかっこいいんですが、用途が狭まれるのも考慮しないといけません。