
ロレックスの時計の作り込み度をしれば、
だれでもロレックスを好きになる。
オメガとて同じ。
COSCと呼ばれるクロノメーター検定協会のお墨付きをもらったものだけが、
『クロノメーター認定』
の称号を与えられるわけですが、
このクロノメーターというのはいろいろな姿勢での精度を測る基準。
ロレックスはこのCOSCの定める基準の2倍の精度を自社の時計の基準に課している。
このクロノメーター検定協会のテストというのは、
ムーブメント自体に対する精度を測るもの。
ケーシング後はまた別の話。
オメガはスイス連邦計量・認定局METASと、
ともに新たな検定規格を定めた。
『マスタークロノメーター』
だ。
この基準というのは、
耐磁性、防水性、パワーリザーブの精度などなど、
ムーブメントのみの検査だったクロノメーターに比べ、
ムーブメントをケースに収めて完成した後の検査のことで、
2014年に出来たまだ新しい検定規格。
2015年に発表されたオメガのグローブマスターは、
世界で初めてマスタークロノメーター検定に合格した腕時計。
バーゼルで発表された。
今日はそのアニュアルカレンダーモデルの話。
僕はアニュアルカレンダーが好きだ。
年次カレンダーとも呼ばれる機構で、
1年に一回だけカレンダーの日付をずらせばよい良いという、
いたってシンプルな機能だ。
もちろん構造はシンプルではないですが、
僕がこのアニュアルカレンダーが好きなのは、
コストパフォーマンスが高いから。
永久カレンダーはやっぱり高すぎる。
スマホでカレンダーが十分に利用できる時代に永久カレンダーはやはり娯楽的な意味合いしかなく、
一般的には手の届く価格ではない。
かといって通常の大の月小の月を無視したカレンダー機能は少々めんどくさい。
毎月日付を調整するというのは持ってみると意外とめんどくさかったりする。
もちろん大の月の場合は日付を調整する必要はありませんが、
アニュアルくらいだといるもだらけている僕がどんどんだらけられる。
ケース裏蓋を見てほしい。
シースルーバックになっている。
Cal.8922が覗ける。
コーアクシャル機構を採用。
アンクル、ガンギ車の摩耗の少ないメンテナス性の高い機構だ。
これだけでは凄さが分からないが、
なんと、
このモデルは120万A/mという超が付くほど高い耐磁性を誇っている。
ミルガウスの15倍w
通常、耐磁性を高めるには、
通常のケースの内側にインナーケースを入れ、
その中にムーブメントを収めるという構造をしているが、
なのでシースルーバックで耐磁性が高いというのはあまりありえない。
オメガの時計が高い耐磁性を維持していながらシースルーバックに出来るのは、
ムーブメントの部品に非金属パーツを多用しているから。
部品が金属じゃなければ、
磁力の影響は全くない。
さすがだ。
そしてもう一つ特筆するは、
ベゼル。
このベゼルがまたちょっとすごい。
別にすごいというほどでもないですが、
素材にタングステンと呼ばれるものが使用されている。
これがなんと、硬い。
超硬合金と呼ばれる素材で、
ガシガシぶつけるベゼルには持ってこいなマテリアルだ。
- ケース直径: 41mm
- ケース厚: mm
- ムーブメント: 自動巻きCal.8922
- パワーリザーブ: 時間
- ケース素材: ステンレス
- ベゼル素材: タングステン
- 防水性: 100m
スペックはこんな感じ。
41mmのケースには少々分厚く、重みのある感じ。
アニュアルカレンダーが付いているとやっぱりムーブメントが分厚くなるのか?
ベゼルの重みなどでもずっしりとくる感じですが、
オーバルな感じがなかなかいいらしい。