
これまでに僕は、
オメガのスピードマスターの、アポロ17号とのコラボモデルについて2本、
13号の事故の後にシルバースヌーピーアワードを受賞したことをきっかけに誕生した、
スヌーピーとのコラボモデルについても2本、
過去にいろいろ語っているわけですが、
オメガは5年に一回記念モデルを誕生させている。
これはオメガが1989年に誕生させた、
アポロ11号の20周年記念モデル。
5年、10年、15年モデルは存在するのかわからない。
とりあえずこれが20周年モデルで、
これ以降は5年ごとに特殊モデルをどんどん登場させている。
今日僕がお話しするのは、
2014年にアポロ11号の歴史上初の有人月面着陸45周年を記念して、
誕生したというこのモデル。
スピードマスター45周年モデルはチタンとセドナゴールドをフュージョンさせた特殊なモデル。
アニバーサリーモデルにふさわしいスペシャルな1本。
チタンをメインのケース素材に使用している。
月で採取したという鉱石にはチタンが多く含まれていたという。
そのチタンをケースに使用し、
月にあるものと同じ素材で作ったという意味のある1本に。
ベゼルにはセドナゴールドなども使用し、
かなり高級ラインなアニバーサリーモデルに仕上がっている。
ちなみにセドナゴールドとはオメガが特許を取得した18金レッドゴールドで、
パラジウムを混ぜ、ゴールドの色が褪せにくくなっている。
文字盤はPVD加工で暗めな色合いになっている。
宇宙をイメージしたデザインで、
アポロ11号の記念モデルにぴったり。
最近スピードマスターのデザインはかなり洒落ている。
- ケース直径: 42mm
- ケース厚: 13.5mm
- ムーブメント: 手巻きCal.1861
- パワーリザーブ: 時間
- ケース素材: チタン & セドナローズゴールド
- 防水性: 50m
スペックはこんな感じ。
手巻ムーブメントのCal.1861を採用している。
もちろんこれは当時のスピードマスターへのオマージュ作品ですから、
当時と全く同じムーブメントというわけにはいきませんが、
当時のレマニアの手巻きムーブメントの改良版を搭載している。
動画で見ると立体感や質感がよくわかる。
PVD加工はやはりこのマットな質感に魅力を感じる。
宇宙をイメージしているので、インダイヤルさえも同じく黒い。
1969年の月面着陸にちなんで世界限定1969本。
かなり多い限定版。
しばらくは飽和状態で価格も特に変化しないかもしれませんが、
年々、オメガのスピードマスターは緩やかに価格が上昇しているらしい。
ストラップ素材はナイロン製で、
ブレスタイプではなく、
NATOストラップスタイルを初めて採用。
オメガにしてはかなり冒険した感じのデザイン。
これまでのステンレスと黒いベゼルという基本的なカラーリングに固執していたオメガとは違い、
モダンでオシャレなデザインのスピードマスターがどんどん登場している。
ムーブメントの好き嫌いなども考えると選びやすいと思うのですが、
派生モデルが多くスピマス選びは結構一苦労する。
贅沢な悩みなんですけどね。