
アポロ計画で初めて人類が月に降り立ったのが1969年の7月。
船長と宇宙飛行士を載せた宇宙船は月に降り立ち、
スピードマスターの誕生から12年後にムーンウォッチとして、
世界中に知れ渡ることとなりました。
あれから20年、
1989年、オメガはアポロ11号の人類史上初の有人月面着陸20周年を記念して、
スピードマスターのアポロ11号記念モデルを発表しました。
これが20周年記念モデル。
え?
全然特別感ないんじゃ?
とお思いの方。
素晴らしい観察力。
ないんですよ、
特別な仕様というものが、
表面には。
文字盤やベゼルにはそれらしきものを匂わせる特別仕様というものが感じられないのです。
微塵も。。
裏にはあるんですけどね。
ただ20周年を記念している記念している割にはかなり殺風景な印象。
もう少し文字盤に何か印象に残るアニバーサリーの記念的なデザインが入れば良かったかなと。
そしてこれがケースの裏蓋の刻印。
簡単に訳すと、
『史上初めて月面で着用された時計』
という感じのことが彫られている。
裏蓋に書いてあるだけなので、
全然レア感がない。
image by www.rasin.co.jp
限定本数などが刻印されている。
ここの数字でどこ限定モデルが確認ができる。
ドイツで250本限定、
アメリカでは2000本。
その他シリアルナンバーなしで4000本。
合計6250本の限定というが、
限定という数じゃない気がする。
- ケース直径: 42mm
- ケース厚: mm
- ムーブメント: 手巻きCal.861
- パワーリザーブ: 時間
- ケース素材: ステンレス
- 防水性: m
スペックはこんな感じ。
あまり珍しいところはない。
ムーブメントを除いて。
ムーブメントはレマニアの手巻きムーブメントCal.321の後継種であるCal.861。
Cal.321は4世代に渡ってスピードマスターに搭載された手巻きの名機。
見た目はパッとした違いが認められないアニバーサリーですが、
Cal.861を搭載している段階でかなり魅力的な1本に見える。
ただ、ベースとなっているのはスピマスプロの5代目で、
何度もマイナーチェンジが行われたモデルが元になっているらしいのだ。
詳細を軽く説明すると、
曲線の強いプラスチック風防、矢じり型のクロノグラフ針、
12時位置のロゴはプリントなどなど、
詳細の違いなどは細かく分類すれば結構あるみたい。
あとインダイヤルとダイヤルの段がない、段なしというのも現代には無い仕様。
とにかく5代目ベースの、アポロ11号とスピマスのコラボ作品で、
年代を感じる経年変化や貴重なムーブメントを考慮すると、
値段次第では持っていてこれも後世に残しておきたい。