
影があると言われたことはありますか?
なぜか影がある人、
どこかミステリアスな雰囲気を持っている人には魅力を感じてしまう。
相手が女性でも男性でも、
それがカリスマシティを生み出しているわけですが、
影のような暗い部分があるというのはどこか惹かれてしまい、
惹き込まれて行ってしまうような気がします。
それが時計でもそうなんじゃないかななんて思う。
この時計も影を持つスタイルが魅力的なスピードマスター。
時計もダークサイドオブザムーンと呼ばれる月のダークサイド、
つまり月の影になった部分を時計にデザイン、
それか、
それを時計で表現している。
アポロ8号の時に飛行士たちがみた月の裏側をイメージして作った時計だという。
なので全身真っ黒け。
月に行ったスピードマスターだからこそ意味のあるデザインであることは間違いない。
こういう角度から見ると良くわかるかもしれませんが、
ケースの素材はセラミック。
今流行りの硬い素材。
金属アレルギーにも適した素材で、
これから使用用途がどんどん広がりそうなマテリアルです。
現代のスピマスなので直径も44.25mmと大き目に出来ている。
搭載されているムーブメントはCal.9300と呼ばれるクロノグラフ専用に、
一から作られたコーアクシャルムーブメントで、
クロノグラフ専用に生み出された機械なのです。
耐磁性は半端なく、15000ガウスという性能を誇る。
ロレックスのミルガウスの15倍。
その理由としてはムーブメント素材に非金属物質を使用しているから。
『金属じゃなかったら磁力関係ないじゃん』
というオメガのアイディア勝利。
オメガの弱点だったパワーリザーブの短さも克服したムーブメント。
60時間というのは供給率、使用率でかなりの割合を占めるETA7750のムーブメントを20時間くらい上回っている。
- ケース直径: 44.25mm
- ケース厚: mm
- ムーブメント: 自動巻きCal.9300
- パワーリザーブ: 60時間
- ケース素材: セラミック
- 防水性: 50m
スペックはこういう感じで現代の時計だけあって、
基本的能力がどんどん向上している。
これからはおそらく3デイズのパワーリザーブを持った時計は、
72時間稼働可能というのをうたい文句に出来なくなる日が来るかなと。
ロレックスの時計はすでに70時間くらい可動するムーブメントを搭載しているのに、
3デイズなんて時計の名前につけない。
そこが奥ゆかしくていいんですけどね。
オメガの好きなところはそれと同じで、
スペックの割に価格が非常に安いところ。
動画で見るとよくわかるのですが、
ケース素材のセラミックの独特なマットな感覚。
このスピードマスターはかっこいいんですけど、
標準モデルに比べ価格帯がちょっと割高。
もちろんそれでもスイスの機械式クロノグラフにしては安いんですけどね。
しかもコーアクシャルの自社製キャリバーを搭載している時計にしては低コスト。
しかも、
針には18金ホワイトゴールドを使用している。
実はゴールド素材というのも磁力の影響を受けにくい素材で、
耐磁性ウォッチに非常に適した1本になっている。
それよりも高級感をより重視した仕様に設計された1本。
真っ暗な月の裏側をイメージしつつ、
ホワイトゴールド素材の針でアクセントをつけるところが憎らしい。
高級路線を少しずつたどるスピマスも毎年徐々に価格が上昇しているらしい。
手巻きのプロフェッショナルであれ、ダークサイトオブザムーンのような新デザインモデルであれ、
スピマスの人気が上昇している証拠でもあるのかな。