
スピマスで一番目を惹くのがやっぱり初代のスタイル。
あの無骨なデザインはあの時代じゃないと出せなかったと思う。
そして現代でもそのデザインを復刻したり、
レプリカバージョンを出したりと、
そのスタイルを存続されてくれているオメガに感謝だ。
買う買わないは別として、
スピードマスター誕生初期のステンレスベゼル+ブロードアローと呼ばれる、
針が矢印状になっている特徴はまさに男の時計。
ブレスレット素材がレザーじゃないのもやっぱり良い。
通常僕はレザーストラップの方が好きなのですが、
スピマスに限っては断然ブレスレット派。
2017年には、
スピードマスター、シーマスター300、レールマスター誕生60周年を祝って、
オメガ3部作の復刻版が一気に3本登場し、
その中のスピードマスターは初代のデザインを継承したモデルで、
何本かオメガは初代を復刻させているわけです。
1957年はオメガにとってはとても大きな年だ。 オメガのフラッグシップモデルであるスピードマスターが誕生したの …
しかしその2年前にはすでに別の初代の復刻版を登場させている。
今日はその話。
これがそのスピードマスター57と呼ばれる1本。
1998年にはスピードマスターミッションズと呼ばれる23本コレクション用に、
1本だけ初代の復刻版が『レプリカ』という名前で登場している。
今回のスピマス57はそれとはかぶらないように初代スピマスが登場した年代をモデル名に入れている。
とは言いつつも、
このモデルは自動巻き。
オメガのコーアクシャル機構搭載のCal.9300を載せた超が付く耐磁性能の高い時計。
デイトが付いたり、
ダブルカウンターになったりと、
細部は現代風に、実用的に変更されている。
復刻と言っても忠実に再現したモデルではなく、
ブロードアローやステンレスタキメーターベゼルを楽しめる、
雰囲気を重視したモダンでハイスペックな時計に仕上げられているわけです。
文字盤の3時位置のサブダイヤルを見ると、
クロノグラフの計測時間が時計を読む感覚で見れるようになっている。
この画像で言うと2時間25分経過したことになる。
複数の積算計を一つにまとめると、
デザイン的にも余裕が出来るので、
一つ機能を追加することが出来る。
例えば6時位置のデイト。
6時位置にデイトとインダイヤルが重なっているスピマスがありますが、
こういう変更を加えると、
デイト周りがすっきりして、
視認性を高めることにつながる。
9時位置にあるのはスモールセコンド。
こういう感じでケースの形状も、
リューズガードのない当時のすっきりしたデザインを踏襲している。
デザイン面では、押さえるべきところは押さえ、
機械的には現代の技術を採用し、
ユーザーのニーズを抑えた復刻版を見事完成させている。
僕自身、スピードマスターの古いモデルが好きで、
復刻版とかは結構忠実に再現されているモデルとかは好きなんですが、
プラスチック風防に抵抗がある部類の人間でして、、
昔のデザインにサファイアクリスタルや、
コーアクシャルムーブメントを採用しているというギャップが好きだったりする。
初代のベゼルむき出しブロードアロー君が好きな人にはおすすめの1本だと思う。
コーアクシャルは断然味わってみたい。
- ケース直径: 41.5mm
- ケース厚: mm
- ムーブメント: 自動巻きCal.9300
- パワーリザーブ: 60時間
- ケース素材: ステンレス
- 防水性: 100m