
さて、スピドマスター44.25mmのモデルも、
種類の多さにびっくりしている僕ですが、
今回のモデルはヴィンテージ調の風合いを出した、
ニッチなモデルに仕上げられているのが特徴。
例えばこのモデル。
茶色を使用したモデルで、
黒いベースカラーに特殊な茶色いスーパールミノヴァを塗布したデザインで、
ヌバック調のレザーストラップと茶色い夜光塗料を合わせたオシャレなモデル。
ダークサイドオブザムーンと呼ばれる、
月の裏側の影になった部分をイメージしたというシリーズで、
ヴィンテージ調に加工されたこのモデルは好きな人にはたまらない雰囲気を醸し出している。
僕は基本的に時計には青いアクセントが好きなんですが、
実際こういった茶色いアクセントを使用したモデルも好きで、
パネライのラジオミールの復刻版の茶色い文字盤のモデルなんかがかなりつぼったりしたわけです。
このスピマスの良さは、
色が2色で抑えられている点。
セラミック製のケースに、
茶色いヴィンテージ調のスーパールミノヴァとそれとほぼ同色に見えるヌバックレザーを使用して、
時計全体が一つのテーマを持った作品になっている。
黒いケースが月の裏側を表現しているという点以外は、
月とは関係のないスタイルですが、
このミリタリー調にも見える1本はどこかパネライのある種に似ている感じがするのは僕だけでしょうか?
もともとこのダークサイドオブザムーンと呼ばれるモデルは、
アポロ8号が月の周回を回った時に見た、
月の裏側にインスピレーションを受けて作ったというシリーズで、
その中にも数種類テーマが存在し、
それぞれの好みに合った1本1本を生み出しているわけです。
動画で見るとやはり良さが格段によくわかる。
セラミックの控えめな質感と、
茶色という主張しない色合いが若い男性よりも、
30代から50代くらいの男性に合いそうな感じがする。
近年デザイン面で大幅なブラッシュアップを図ったオメガのスピードマスターは、
遊び心すら感じるのですが、
大人のたしなみという雰囲気も同時に併せ持ち、
ロレックスのデイトナと張り合えるほどの存在感を示しだした。
実際機能面では劣っておらず、
精度やメンテナンス性は対等、耐磁性なんかは圧勝なのだ。
そんなハイスペックを醸し出すムーブメントは、
Cal.9300と呼ばれるコーアクシャルムーブメント。
ミルガウスの15倍以上の耐磁性を誇るのが同社の武器。
あとはコーアクシャルという摩耗に強い機構を用いて作った自動巻きムーブメントはオメガのみの機構。
随所にすごい性能を隠し持っているのがオメガで、
価格帯もスペックに比べかなり低い。
コストパフォーマンスの高さではぴか一。
近年のスピマスはモデルによってストラップやブレスレットにも変化をもたらしていて、
この『ヴィンテージ ブラック』と呼ばれる1本は、
テーマ的にもNATOストラップの良く合うデザインで、
公式に8種類くらい引き通し型のストラップ、NATOストラップが用意されている。
こういう感じ。
僕だったらそのままヴィンテージ調のレザーストラップを使用したいですが、
ミリタリースタイルにも見えるこの時計はNATOストラップが好きなコアなファンには候補になるんじゃないかなと思う。
ステンレスではなく、
セラミックという素材を使用しているのもミリタリーっぽい。
硬く、傷がつきにくいというメリットがる素材で、
実用面でもありがたいダークサイドオブザムーン。
スピードマスターのミリタリータイプをお探しならこれに勝るモデルはなしなしです。