
オメガのアポロ8号のクルーは月の裏側を見たという。
暗く影になっているその部分は、
地球からは黒一色にしか見えない。
実際に月の暗い部分を見たNASAですから、
1965年からNASAの公式時計になっているオメガの月に関連する時計というのは、
やっぱり説得力みたいのがある。
そこからインスパイアされて生み出されたダークサイドオブザムーンと呼ばれる、
ケース素材にセラミックを使用した黒いスピードマスター。
スピマスは黒いですが、
ケース全体が黒いのがダークサイドオブザムーン。
オメガのスピマスは唯一公式にムーンウォッチと認定された腕時計で、 1969年のアポロ11号の月面着陸以降、 世 …
これは通常のダークサイドオブザムーン。
更に黒いのが存在するw
僕はデカウォッチが好き。 スピードマスターの伝統的な手巻きウォッチも大好きなんですが、 特に初代のブロードアロ …
この黒いモデルはかなりアヴァンギャルドで都会的。
時計が読めるかなんて全然気にしないぜ。
な、腕時計。
時間なんて、スマホがあればいいじゃん!
な腕時計w
というのがダークサイドオブザムーンのブラックブラックの特徴。
今日は真逆のスピマス2本について。
その名もホワイトサイドオブザムーンとよばれるモデル。
例えばこれ。
真逆のスタイル。
ダークサイドオブザムーンは月の裏側を、
グレーサイドオブザムーンは月の塵をそれぞれイメージして作ってあるのですが、
ホワイトサイドオブザムーンは何かをイメージしたというより、
オメガの発展した金属加工技術を披露しバリエーションを増やすために作られたような気がします。
オメガのスピードマスターは1957年から続く老舗シリーズですが、
このモデルが長く続くに間には幾度となくオールブラックのスピードマスターを生み出そうという計画があったみたいだ。
表面加工のみなら剥がれが生じる可能性があるため、
根本的な解決策として、素材自体を黒くしたセラミックを使用するという技術を生み出したわけです。
その金属加工技術を生かし、
グレーサイドオブザムーン、
今回のホワイトサイドオブザムーンを次々に生み出し、
インパクトのあるスピードマスターを発展させていったのです。
だからホワイトサイドオブザムーンは新たなバリエーションを増やし、
他社といろいろ差別化するために生み出した時計という気がする。
文字盤もセラミックを採用し、
一体感のあるモノブロック調な感じを表現している。
ダークサイドオブザムーンのブラックブラックと同じ感じかな。
時計の形をしたアクセサリーという印象。
逆に凝らないとこういうデザインは生み出せない。
このホワイトサイドオブザムーンにはもう一つ高級ラインで展開されたバリエーションが存在する。
ダイヤモンドの粒が数十個ベゼルに配されたモデルで、
インデックスバーにもそれらが埋め込まれている。
秘密はそれだけじゃない。
文字盤にはホワイトマザーオブパールと呼ばれる、
パールの母貝である白蝶貝を使用し、
2つとして同じデザインのない時計に仕上げられる。
44.25mmという大きなサイズながら、
ターゲットは女性らしいですが、
僕は男性が使用しても全く違和感のない腕時計だと思う。
もちろん富裕層に向けた腕時計であるのは間違いなく、
焼けた肌に真っ白のダイヤモンド付きクロノグラフというのは、
非常に良く似合う組み合わせだと思う。
時計単体として見るのではなく、
腕にしてかっこいいのが時計としての2つ目の役目。
(1つ目は時間計測)
Cal.9300という精度の高い耐磁ムーブメントを載せた優秀なシリーズなので、
性能については大合格。
クロノメーター認定を受けた高精度のムーブメントで、
コーアクシャルを載せ磁力の影響をほぼ受けない。
Cal.9300はスイスの時計のなかでもかなりすごいムーブメントなのは間違いない。
白でセラミック製といえばシャネルのJ12を思いだすが、
断然こっちのモデルの方がおすすめ。
一見の価値ありです。
- ケース直径: 44.25mm
- ケース厚: mm
- ムーブメント: 自動巻きCal.9300
- パワーリザーブ: 60時間
- ケース素材: セラミック
- 防水性: 50m