
スピマス初の自動巻き搭載モデルはスピードマスターマークIIIと呼ばれるスピマスの派生シリーズ。
その時に搭載されていたスピマス初のクロノグラフ自動巻きムーブメントは Cal.1040と呼ばれる機械。
Cal.1040はレマニアのムーブメントを改良して作ったCal.861を改良したモデルで、クロノグラフモジュールの部分は作りが酷似しています。
このムーブメントを現代版にしたのがCal.1041。
クロノメーター認定を受けているのも特徴的。
さて、このムーブメントが一体どうなのか?
このCal.1041が搭載されたちょっとユニークなスピードマスターが存在します。
スピードマスター 125周年 Ref.378.0801
と呼ばれるモデルで、明らかに通常のスピマスとは違います。
マークIIともマークIIIとも言えるような言えないような特殊なケース形状をしているんですが、
1848年に設立されたオメガの125周年を記念して作られたというモデルがこれ。
ざっと1973年ということでしょうか?
まあ、古い時計だということはリファレンスからもわかるんですが、デザインからはなぜかそんなに古さを感じないんですよね。
おそらくスピマスの基本デザインが1957年に誕生して以来あんまり変わっていないことが原因なんだと思いますが、
ケースの形状が少しアンティークっぽいところ以外はモダンな腕時計に見えます。
さて、このスピードマスター125周年なんですが、実はドラマで木村拓哉さんが着用していたモデル。
HEROでご存知、久利生公平検事が着用していたモデルで、例のごとく大人気となったスピマスです。
世界限定2000本と数に限りがあるモデルで、人気が出たと言っても生産本数が2000本もあったのでおそらくまだ市場にはいくつか本数があるんじゃないかなと思います。
まあでも、存在したとしても少し高い。
通常スピードマスターのヴィンテージの価格は緩やかに上がってはいるものの、30万円台くらいが多いんですが、このキムタク着用のスピマスは40万円台中盤くらい。
おそらくこれからも価格は上昇するんじゃないかなと思います。
これだけスピマスの価格が上昇したのはおそらくキムタクのせいw
いろんなドラマでオメガやロレックスを着用する木村拓哉さんですが、そのたびに球数が少なくなって価格が上昇するという現象が起こります。
そのモデルを買おうと思っている人にとっては有難迷惑なイケメンであるキムタクですが、日本を背負って立つスーパーアイドルですから、時計は別に何でも似合う。
だからわざわざオメガとかロレックス着用して価格を釣り上げないでくれと言いたくなるんですがそんなこと言う権利僕にはないw
まあとにかくスピマスマークIIIのムーブメントをベースにした新たな記念モデル スピードマスター 125周年 Ref.378.0801。
あと十年くらい持ってたらおそらく50万円以上の値にはなるんじゃないかなと思います。
まあ断言はできませんが、キムタク着用モデルってのはやっぱり価格変動が起こりやすいと思います。
ドラマか映画で新しいHEROが上映されたらこのスピマスはもう一度見直されると思うし、そうなったら当然価格も上昇します。
イメージが最高に良い芸能人なのでそういうのは期待できるんじゃないかなと思います。