
2018年のバーゼルワールドも3月の22日をもって開催されました。
ロレックスやオメガの新作モデルは中でもかなり話題になっているんじゃないでしょうか。
みなさんの予想通り、2018年も新作のスピードマスターが発表されましたが、テーマとなったのはアポロ8号。
影があると言われたことはありますか? なぜか影がある人、 どこかミステリアスな雰囲気を持っている人には魅力を感 …
アポロ8号がどんな役割を果たしかは、こちらの記事でも書いているので参考までにどうぞ。
というのも味気ないのでアポロ8号が果たした偉業についてちょっとだけ説明いたします。
アポロ8号は2度目の有人宇宙飛行で、
地球の周回軌道を離れて飛行し、月を周回して無事地球に帰還した初の宇宙船となりました。
これが月面着陸の大きなステップとなったことは言うまでもありません。
無事帰還できたことがどれほど大きなことか。
そして、このアポロ8号なんですが、打ち上げられたのは1968年の12月21日のこと。
つまり2018年はアポロ8号の偉業達成から50年、つまり半世紀が経つわけです。
そりゃああお祝いせにゃあいけんわい!
ということで2018年のバーゼルワールドで発表されたのがアポロ8号の偉業達成アニバーサリーモデルで、
『スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号』
と呼ばれるモデル。
スピードマスター ダークサイドオブ ザムーン アポロ8号 ブラックセラミック Ref.311.92.44.30.01.001
こういうモデルなんですが、ブラックセラミックを使用した黒いスピードマスター。
何で黒いかというにはちゃんと理由があります。
スピードマスターのアポロ8号の偉業をたたえるモデルは以前に発表されていますが、同じく黒く、月の裏側の黒い影の部分をイメージして作られているという。
アポロ8号はこの回のアポロ計画で、20時間以上に渡って10回月軌道を回ったそうですが、
そりゃあそんだけ月を見てりゃあ月の裏側も好きになるっちゃよ。
w
そんな1本。
実際ブラックセラミックを使用していてかっこいい。
今回のアポロ8号の50周年モデルでは黄色をセカンドカラーとして採用し、文字盤にはレーザー加工を施し月面の様子をリアルに描いています。
文字盤色も黒だし、まさにブラックサイドオブザムーンというモデル名にふさわしいスタイルをしている。
裏蓋からはオメガ伝統の手巻きムーブメントCal.1869が覗けますが、ムーブメント裏にも文字盤と同じように月面の様子がリアルに加工してある。
裏蓋自体にも、
“WE’LL SEE YOU ON THE OTHER SIDE”
という言葉が彫られています。
この言葉はアポロ8号の司令船操縦士のジム・ラヴェルが放った言葉だそうだ。
『裏側で会おう』
というような意味。
という感じでアポロ8号の偉業達成半世紀を祝って登場したスピードマスターは、アポロ8号の意味や偉業を腕時計で十分すぎるほど体現しているモデルで、芸術的作品と呼べるクロノグラフだ。
スピマスマニア、月マニア、NASAマニアが非常に喜びそうな1本。
オメガファンもこのモデルなら満足するんじゃないでしょうかね、作りこみ度やこのモデルが持つ意味を考えると、なかなか傑作だと思います。
細部までこだわっているところが素晴らしい。