
パネライが過去の携帯電話で起こった、薄型化、小型化戦争のような感じになっています。
もちろんパネライは小型化しません。
いやしているモデルもあるんですが、基本的にはブランド全体のモデルで小型化というのはない。
ただバリエーション展開で小型化して新登場しているモデルはここ最近見られるようになりました。
いずれ小型化したパネライのモデルが新たなサイズ展開でバリエーションの増加として出てくるんじゃないでしょうか。
ただパネライは小型化はしないんですが、薄型化はします。
現在パネライは自社製ムーブメントどんどん量産し、種類もかなり増えてきました。
マイクロローターなどの採用で自動巻きムーブメントの薄型化は止まらず、
11ミリ以下の薄さのルミノールドゥエなどパネライはどんどん新型が薄くなっています。
パネライが本当に変わってきています。 昔のイメージ、つまり1990年代からのパネライを知っている人は、 その言 …
イタリア語講座を見てみても思うのですが、 イタリア語ってかっこいい。 なんだチェラミカって! セラミックのこと …
これがドゥエなんですが、薄いのなんのって、これまでのパネライの常識を打ち破ったモデルたちです。
あと、パネライが薄くなっているのは新型ばかりではありません。
リファレンスに1000が足される後継機モデルも薄くなっている傾向があります。
どういう意味かというと。
ルミノールサブマーシブルの例で言うと、
- PAM00305
- PAM01305
と
- PAM00389
- PAM01389
これらは1000が足されたモデルは後継機だという意味。
この後継機種のモデルは旧型よりも薄くなっている傾向があります。
ということでこの2組のモデルをそれぞれ比べてみたいと思います。
ルミノールサブマーシブル 1950 3デイズ オートマティック チタニオ PAM00305
これはPAM00305と呼ばれる2009年に登場したサブマーシブルなんですが、これがなんと47mmで、でかい。
まあサブマーシブルなのでこの47mmは普通。
デカいのが当たり前のモデルなんですが、最初はこの大きさにちょっと唖然とする可能性もありますが、
これがこのサブマーシブルの良さであり、特徴なのです。
見るからに丈夫そうなケース。
防水性も300mもあり、タフガイな感じの腕時計。
このタフガイマッチョ君が今痩せマッチョになっているんですね。
ちなみにこのPAM00305はムーブメントにCal.P.9000を使用している。
じゃあ次はその新型後継機 PAM01035。
ルミノールサブマーシブル 1950 3デイズ オートマティック チタニオ PAM01305
さてこれが後継種のPAM01305。
逆回転防止ベゼルのついたチタン製47mmのケースサイズをもつPAM00305の後継機種で、
その辺のスペックは全く同じ。
違うのはその厚さと文字盤のスモールセコンドの針の色くらいでしょうか?
厚さは従来のモノより1.9mmも薄くなり、スモールセコンドの針の色が青に変わっている。
そうそう、ムーブメントもCal.P.9000からCal.P.9010に変更されました。
大幅に改善が図られたかというとそうではありませんが、パネライが薄型化の一途をたどっているのは間違いありません。
このあたりで好みが分かれたりします。
これまでの厚みのあるパネライか装着感を重視したモダンなモデルか。
時代の流れですかね。
ルミノールサブマーシブル 1950 アマグネティック 3デイズ チタニオ PAM00389
同じくチタン製のルミノールサブマーシブル。
パネライで唯一の耐磁性を持ったモデルで47mmのどでかいケースとは裏腹に意外と軽いと評判。
ケースはチタニオなんですが、ベゼルはセラミック製という、
一番ぶつけやすく傷つけやすいベゼルに硬質なセラミックを組み合わせた仕様。
さて、このアマグネティックというサブマーシブル。
ア、マグネティック。
アは英語で非とか反とかを意味する言葉で、磁力に耐性がありますよという意味。
このモデルも3デイズの自動巻きムーブメントCal.P.9000が使用されている。
ルミノールサブマーシブル 1950 アマグネティック 3デイズ チタニオ PAM01389
アマグネティックのモデルの後継種です。
リファレンスに1000が追加された後継のモデル。
このモデルで2モデルになったパネライの耐磁ウォッチ。
ムーブメントもCal.P.9010に進化し、同じくケースも薄く進化したモデル。
ケースは旧型に比べこちらも1.9mmほど薄くなっている。
こういう感じでパネライの後継種はどんどん薄くなっています。
サブマーシブルのようなごつい腕時計だと薄くなるとモデル自体の雰囲気が変わってしまうと思ったんですが、
そうならない程度に2mmほど薄くしてあります。
やろうと思えばおそらくさらに軽量化や薄くすることもできると思うのですが、
ごつさがサブマーシブルなので、これ以上はあまり削らないほうが良いと思います。