
パネライ。
この響きがだんだんと心地よくなってきましたw
パネライの腕時計を持っている人はこの中にどのくらいおられるでしょうか?
持っている人は、そのほとんどがアラビア数字のインデックスだと思います。
もちろんそれは当然なんですが、なんてたってパネライの90パーセント以上のモデルのインデックスはアラビア数字ですから。
他にどんなのがあるかって?
そりゃあ、、アラビア数字とローマ数字を文字盤の上半分と下半分で分けた、カリフォルニアダイヤルもしくはユニークダイヤルと呼ばれるモデルがあります。
腕時計界のブランドもいろいろと大変です。 数あるラインナップからいろいろなバリエーションのデザインやそれにあっ …
これがケンタウロスのようなラジオミール。
さてこれ以外にどんなインデックスが存在するのでしょうか?
ラジオミール 3デイズ プラティーノ 世界限定300本 47mm PAM00373
例えばこのモデル。
PAM00373と呼ばれるラジオミールで文字盤のインデックスが通常のパネライらしくありません。
こんなの見たことなかった。
こともないんですが、あんまり見かけないデザインのダイヤル。
何ダイヤルというのかわかりませんが、これまでパネライの掛け時計のような大きなアラビア数字のインデックス文字盤が好きじゃなかった人には、
この普通のドットインデックスとバーインデックスを混ぜたような新種のデザインのダイヤルには抵抗はないんじゃないでしょうか?
それでこのモデル名にもなっているプラティーノという言葉。
これもかっこいいイタリア語の単語。
プラチナを意味する言葉で47mmのでっかいケースにはプラチナがたっぷり使用されています。
そのため価格はちょっと高め。
ただロレックスのプラチナモデルに比べると格段に安い。
中古とかでも200万を切ったりするモデルがあるんじゃないでしょうか?
プラチナで200万円くらいならかなり安い。
このモデルはパネライらしいところがかなりそぎ落とされている感じなんですが、伝統のクッションケースとワイヤーループラグはそのまま。
これが通常の1940のラグでケースがクッションじゃなかったらもはやパネライじゃないですからねw
とにかく、これまでのパネライとは違った雰囲気を出しまくっているモデルなので、
今までのパネライじゃないのが良いという人にも受け入れやすいんじゃないでしょうか?
あと47mmのプラチナ製のラジオミールというのも保有資産としても良いかもしれません。
ラジオミール S.L.C 3デイズ 47mm PAM00425
このモデルも47mm。
使用されているケース素材はプラチナではなくステンレスモデルなんですが、同じく3デイズ、72時間という長いロングリザーブを装備しています。
搭載されているのは自社製のムーブメントCal.P.3000。
モデル名に入っている『S.L.C』が何か気になる人もいると思います。
SLCの意味は『Siluro a Lento Corsa』の略で低速魚雷艇のことを指すらしい。
イタリア海軍特殊潜水部隊、ブラックシールの兵士が搭乗したというのがこの魚雷艇。
じつは文字盤の6時位置に魚雷艇と兵士の絵が浮き彫り加工されています。
文字盤のインデックスが控えめなので目立つといえば目立ちます。
戦争マニアやミリタリー系が好きな人はこういうモデルはたまらないんでしょうね。
ラジオミール S.L.C 3デイズ 世界限定750本 47mm PAM00449
同じく47mmのアッチャイオラジオミール。
同じく3デイズで同じくSLCエディション。
なぜか文字盤には低速魚雷のエンボス加工は施されていませんが、モデル名にはSLCと入っています。
低速魚雷を現すものはないのですが、このモデルにしかない特徴も備えているのでSLCモデルだと判断するには十分。
例えば針が青い点。
この青い針のモデルはPAM00448とよばれるカリフォルニアダイヤルの限定モデルでも採用された貴重な仕様で、あまり見られない。
腕時計界のブランドもいろいろと大変です。 数あるラインナップからいろいろなバリエーションのデザインやそれにあっ …
もう一つはケース下とラグの間に『VINTAGE』と刻まれています。
過去のパネライのモデルへのトリビュートとしてもとれるこのモデル。
風防にはサファイアクリスタルではなくプレキシガラス、つまり強化プラスチック風防が使用されています。
これも1930年代にイタリア海軍に卸された腕時計の風防がポリメチルエタクリレート製だったことと関係しています。
当時への尊敬から生まれたこのモデル。
低速魚雷の加工はありませんが、当時のイタリア海軍へのオマージュ作品として『S.L.C』がモデル名に入り、
時計の仕様などがこういう感じになっています。
ラジオミール 1940 S.L.C 3デイズ チェラミカ 48mm PAM00577
見るからに男心をくすぐる1本。
ご覧の通り、ケース素材はセラミック。
チェラミカはイタリア語でセラミックのことなんですが、このマットな質感の黒がすごくかっこいい。
漆黒というほどの黒ではなく、グレーがかった黒という感じ。
同じくアラビアンでもローマンでもないインデックス文字盤がラジオミール1940で採用されています。
しかもケースサイズは48mm。
こういう規格もあったんですね。
文字盤には低速魚雷のエンボス加工が見えます。
ケースがマットブラックだと、こういうミリタリーなアクセントはより効果があります。
茶色いレザーストラップを合わせると最高のサバイバルウォッチという感じ。
男の無骨でタフな腕時計が最高の作りで実現しています。
インデックスがこんな感じなので、無機質極まりなく、ミリタリーウォッチマニアには本当にたまらないなだろうなという感じです。
ムーブメントも他のモデルと同じく3デイズの手巻き。
防水性100メートルを持った、見た通り実用性も高い。
以上、4つのパネライらしくない文字盤のラジオミールでしたが、これがなかなか通常モデルとはまったく違った味を出しているので面白い。
実はこの文字盤タイプのテーブルクロックも作られており、そっちのも方も通常のアラビアインデックスモデルよりもマニア感があります。
パネライは日本でもかなり人気のあるスイス時計ですが、この文字盤のモデルは絶対数が圧倒的に少ないので、
殆どお目にかかることは無い珍しいタイプのラジオミール。
他とはほぼ被る可能性がないパネライで、ケースの形状などからパネライだとわかると思いますが、どこか異質な雰囲気を放っているのも確か。
通常モデルとは違うし、カリフォルニアダイヤルとも違います。
ユニークダイヤルに比べると癖も少ないのでとっつきやすいといえばそう。
変わったパネライが欲しい人は検討してみてもいいかもしれません。