
今日のパネライはレアで懐かしいモデルについて。
パネライの生い立ちをご存知ですか?
このブランドは実は思った以上に古い。
パネライの時計は2000年になる前に今のスタイルが確立されたわけなんですが、
どういう意味かと言いますと。言いますと。
これまでパネライの腕時計は一般的に販売されることは無く、イタリア海軍やエジプト海軍などに腕時計を卸したりしていました。
そんなパネライが一般に時計を販売するようになったのが1993年。
新参ブランドじゃないんですが、僕たちの手に入るようになってからまだ日が浅い。
1993年に一般向け時計作りが始まったんですが、1997年にヴァンドーム、今のリシュモングループの傘下になりました。
リシュモングループといえばIWCやジャガールクルト、ランゲゾーネやヴァシュロンコンスタンタンなどが傘下になっている親玉としても有名。
超が3つも4つもつく大きな組織だ。
その一員でもあるパネライですが、このヴァンドーム入りした1997年がミソとなります。
傘下になった翌年からパネライは今のようなブランドをスタートさせるんですが、1998年をパネライ初年度とし、生み出す全モデルに製造年ごとにアルファベット番がつくようになります。
たとえば1998年の製造分はA番。
1999年はB番。
という具合。
ごきげんよう、いかがお過ごしでしょうか? 今日もパネライが熱い。 そう今日もパネライ一色の内容です。 当たり前 …
こっちの記事で詳しく書いてるので読んでみてください。
それで、パネライの初期中の初期のモデルには1998年ではなく、ヴァンドームに入った1997年から作られているモデルもいくつか存在します。
これ、持ってればちょっとした財産になります。
この1997年から作られているモデルなんですが、1998年をA番とするため、プレA番と呼ばれています。
このプレA番の年に製造されたモデルが実は熱い。
まず第一に1997年に製造され始めたモデルがパネライ全体の中でも極端に少ない。
パネライが現在の形になったのは正式には1998年なので前年はいわば準備期間みたいなもの。
その年に誕生したモデルは数えるほどしかなく、1998年をまたいで製造されているんですが、
この辺りの1999年ころは夜光塗料についてもトリチウムからルミノバへの過渡期になっていて、製造年によっては価格差が出てきます。
パネライの腕時計は1999年の前半頃まで夜光塗料にトリチウムを使っていました。
パネライの正式スタートが1998年なので、トリチウム文字盤を使用していた期間は1年半しかありません。
というので1998年、1999年をまたいで製造されたモデルの中ではこのA番とB番の途中までのトリチウム文字盤仕様のものが一般的に高値で取引されます。
そうなると当然1997年の製造分であるプレA番もトリチウムが使用されているので中古市場でもやっぱり高くなります。
希少性の順番で言うと、
プレA番 > A番 > B番(トリチウム) > B番(ルミノバ)
という感じです。
今日はこれらパネライの時代を変化を経験している数少ないモデルについてみていこうと思います。
ルミノールマリーナ PAM00001
気持ちが良いくらいパネライって感じのパネライ。
44mmのオーソドックスな3針、マリーナ。
ガンダムで言うと初代ガンダムのガンダム。
アムロが操縦するあのガンダム。
パネライの魅力が1000パーセント感じられるモデルで、現代のモダンでおしゃれなパネライとはやっぱりどこか違う雰囲気を出しています。
武骨で野暮ったいのに憎めない。
カッコいいのに可愛い、かわいいのにかっこいい雰囲気を出しているかっこいいとダサいが賛否両論分かれる憎いモデル。
この感じが本当にたまらない。
まさにザ・パネライ。
イタリアのフィレンツェで創業されたパネライ。 1860年という老舗で、 もうすぐ創業200年。 は言い過ぎかw …
ルミノールベース PAM00002
これも同じ感じ。
ザ・パネライの2針のモデル。
リファレンス的にはPAM00001より少し弱い気がするのですが、これも当時のパネライを映す1本で、シンプルの極みを行くオリジナル作品。
このPAM00002の中にはOORと呼ばれる特殊な個体も存在します。
アウトオブレンジと呼ばれる個体で通常生産とは別に作られたはみ出し者たち。
生産数合計100本という数しかなく、通常のモデルよりも高値で取引されます。
さて年間生産本数が各モデルで極めて少ないパネライ。 ここで質問です。 一体パネライは一年間に何本のモデルを生産 …
ルミノールマリーナ ホワイトダイヤル PAM00003
白文字盤のルミノールマリーナ。
実はパネライのホワイトダイヤルモデルはこのころからすでに存在していました。
人気が出始めるのはおそらくもっと後になってからだと思うのですが、
パネライの印象は黒文字盤が強いだけに新鮮に映るのがこの白文字盤モデル。
パネライ独特の質感をもったこのダイヤルは女性にも人気があり、現代のパネライでもこのスタイルがずっと続いています。
ルミノールマリーナ PVD PAM00004
PVD加工がされた珍しいモデル。
現在のパネライには復刻版を除いてはPVDモデルはなく、この表面加工されたモデルはチタン製にとってかわった。
それゆえにこの表面被膜された濃いめのグレー、薄いブラックをしたルミノールマリーナはとても人気が高い。
現代では黒い現行パネライを買おうと思えば、セラミック製かカーボテックなどの新素材じゃないとないんじゃないでしょうか。
ルミノールベース PVD PAM00009
そしてさらにシンプルになったのがこれ。
PVDのベース。
2針の黒表面加工モデル。
もはやスモールセコンドがあってもなくてもどっちでもかっこいい。
使い込んだ感じなどもちょっとしたアンティーク風で良い感じ。
ルミノールベース ホワイトダイヤル PAM00010
これはさっきの白文字盤のルミノールマリーナの2針のタイプ、つまりベース。
リファレンスが飛び飛びなのでわかりにくいのですが、
PAM00003とPAM00010がそれぞれ白文字盤のマリーナとベース。
こういう感じで6モデルほどプレA番が存在するモデルをあげてみましたが、B番とかならまだ手に入りやすいかもしれない。
ですが、A番になると難しいし、プレA番になると更に難しいうえに高い。
それだけこの1997年製のパネライにはパネライの時代背景的に価値があるわけです。
文字盤にもトリチウムの記号であるTマークなどが記載してあるし、裏蓋を見れば何番かもわかりやすい。
そういうのを見つけるのもパネライの面白さでもあります。
何かと話題の多いパネライの腕時計。 実は結構文字盤の違いとか製造された年がうんぬんとかで、 時計の価格が変わる …
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