
パネライには60mmという大きなケースを持ったラジオミールが存在します。
ケースのサイズが60mmなので、それにラグの長さを足すと、とんでもなく大きな時計になります。
みなさんはデカウォッチが好きですか? パネライを好きな人でデカウォッチが好きじゃない人は皆無だと思いますが、一 …
ラジオミールなのにルミノールにしか見えない不思議なモデルなんですが、これが結構癖があって面白い。
他にもこれと同じ大きさで腕時計型麻酔銃コンパスがあります。
ラグを含めた長さは75mm。おそらくエヅィチアーノと同じくらいなんじゃないかな。
パネライの時計の第一印象はやっぱり大きい時計ということ。 デカい、ごつい、存在感。 そういった形容詞をもつ腕時 …
通常のサイズが大きいパネライなので、ちょっと大きいとオーバーサイズで通常使用は出来ないおおきさになります。
60mmという大きさならウェアの上からでいいか、なんて割り切ることが出来ますが、
52mmという大きさならどうしようか悩ましいんじゃないでしょうか?
マーレノストゥルム 52mm PAM00300
例えばこのモデルなんですが、マーレノストゥルムというシリーズの1本。
え?これがパネライ?
というデザインの1本。
そう、パネライにしては普通すぎるタイプのケースなんですが、このマーレノストゥルムのオリジナルモデルは、
パネライがまだヴァンドーム傘下になる1997年以前3部作として発売されました。
さーて今週のパネライは伝説的な3本。 マーレ・ノストゥルムと呼ばれる、一見パネライとは思えないクロノグラフにつ …
こっちでその3本について書いているんですが、今回のモデルはその復刻版。
完全にオリジナルを模して復刻しているわけではないんですが、オリジナルのマーレノストゥルムのデザインを受け継いでいます。
この『マーレノストゥルム』の意味なんですが、直訳すると『私の海』つまりシチリア海峡を意味します。(地中海とも言われています)
『マーレノストゥルム』はイタリア海軍の作戦名にも使用されたコードネームでもあり、パネライがイタリア海軍と密接に関係していることとも関係しています。
さてこのミリタリー感たっぷりのダイバーズなのかどうなのか判断が難しい大きなクロノグラフ、2010年に世界限定99本のみ販売されたモデルで、かなりマニアック1本。
まず
- パネライっぽくないのにパネライ
- 52mmと大きく、特殊感がひしひしと伝わってくる
- 海軍由来の名前を持っているのに防水性は30メートルとダイバーズじゃない
- 世界限定たったの99本
- Cal.OP XXVの手巻きムーブメント
マニア受けしそうな1本。
ムーブメントのCal.OP XXVはミネルバ社のCal.13-22をベースに作られたムーブメントで、かなりマニアックなキャリバー。
防水性はあまりない腕時計ですが、希少性とマニアック性の高いかっこいいミリタリークロノグラフ。
それでいてちょっとクラシック。
定価は300万円を超えるみたいだ。
マーレノストゥルム チタニオ 52mm PAM00603
さてこのモデル、もう1本のマーレノストゥルム52mm。
簡単に言えば、色違い、素材違いという感じでしょうか。
大きなケース素材にはチタンを使用し、綺麗なクロノグラフに仕上げています。
マーレノストゥルムは1940年代にプロトタイプのみが作られ、その後1990年代になってようやく正式に製品として形になった幻のクロノグラフ。
2015年から2年かけて150本ずつ、計300本のみが限定で販売されたモデルで、
最初の1本目よりは数は多いのですが、球数が少ないことには変わりません。
パネライらしくないスタイルのクロノグラフが`52mmの大きさで復活し、他のモデルたちとはまったく違った空気を放つマーレノストゥルム。
パネライらしくないフラットな形状を持つケースもこの時計の魅力のひとつ。
2本目のPAM000603も同じくCal.OP XXVを使用していて、スイスの老舗ムーブメントをベースとしたマニアックな1本。
image by www.jfarrenprice.com.au
腕にした感じはこう。
この大きな時計を巻き巻きする感じが良いんでしょうねw
52mmはやっぱり大きいのは大きいんですがウェアの上から着けるほどの極大でもない。
素の腕につけるかどうか悩んでしまう大きさだ。
贅沢な悩みなんですけどね。
マーレノストゥルムの復刻モデルは実はもう1本あります。
そのモデルについては以前にもお話ししたことがあったんですが、以下のページで少々詳しく書いているので良かったら参考にしてみてください。
なぜか大きさは違うんですが、割と忠実に復刻したモデル。
サイズ展開がバラバラな3モデルですが、今回の復刻もパネラーの復刻を要望する声が多かったんでしょうかね。
変わったパネライが欲しい人には是非おすすめ。
マニアックなところもそそられます。