
パネライというブランドはでかい腕時計というイメージそのもの。
ですから、パネライの腕時計を持っていると聞けば、おのずとデカウォッチやマッシブながっしりした大きい腕時計が好きな人というレッテルを貼られるわけですが、最近ではパネライが大幅なブランド改革を行っています。
40ミリを超える腕時計しかない、基本サイズが44ミリというデカウォッチのカリスマだったパネライが、ななななんと、40ミリ以下の薄型モデルを販売し始めたのです。
これまではOP系のムーブメントを使用していて、そのOP系のムーブメントというのが、ETAやジラールペルゴ、ジャガールクルト、ゼニス、レマニア、アンジェラスなどなど多数の他社メーカーのムーブメントを使用したキャリバーで、
パネライのルミノールやラジオミールは、極端に言えばムーブメントに合わせた腕時計を作っていたわけです。
とは言ってもデカ厚ウォッチですから、入れるだけでいいんですがw
ただ、パネライは脱他社ムーブメントをずっと願っていたようで、2000年代中旬には自社でムーブメントを作り始めました。
それまでパネライはずっと他社のムーブメントしか載せられませんでしたが、他社のムーブメントに依存する体制から見事脱したパネライはタガが外れたようにいろいろな腕時計を作り始めました。
コンプリケーションを載せたものや、パワーリザーブを長くしたものをたくさん生み出しました
そして、さらには時計のサイズにも言及します。
パネライと言えば大きな腕時計が特徴的なブランドなのにも関わらず、どこよりも先にデカウォッチを作っていたパネライは逆に小型化する腕時計も生産する方針に企業戦略を変えました。
自社で生み出すムーブメントは本当に薄型化、小型化していて、ついには40ミリの大台を切るサイズの腕時計、ドゥエを作ります。
- アッチャイオ 黒文字盤 PAM00755
- オロロッソ PAM00756
- アッチャイオ 白文字盤 PAM00903
これらのモデル。
リファレンス順に挙げるとこんな感じです。
アッチャイオ 黒文字盤 PAM00755
オロロッソ PAM00756
アッチャイオ 白文字盤 PAM00903
こういう感じで、実物を見ればパネライにしては非常に小ぶりに見えるわけですが、これは本当に需要がありそうだ。
特に手首周りが16センチくらいの男性や、女性もかなり範囲内にはいっていると思います。
デカウォッチブームが去るかもしれないと言われ続け、そんな様子が見られない昨今ですが、
女性の富裕層の中にはパネライのデカウォッチを愛用している人も多く、セレブの女性の中にはパネライの44ミリのオロロッソなどをかっこよく着こなしている人もいます。
日本ではまだまだ女性のデカウォッチは浸透していませんが、38ミリのルミノールなら44ミリモデルよりも流行する可能性があります。
まとめ
38ミリサイズのパネライはコアなパネライファンからすればナンセンスかもしれません。
1990年代のころからパネライのファンである更にコアなハードコアパネリスティからすればそんなのはパネライじゃないかもしれません。
ですが、今の流れからすれば確実に需要のあるのが40ミリ以下のパネライです。
僕としてはパネライは大きくて、腕一杯に広がる存在感を楽しむのが腕時計だと思っているので、小さいパネライを買うなら、他のモデルの方が良いかなと思っています。
とは言っても個人的なパネライの楽しみ方なのでそれぞれあるとは思いますが、44ミリ以上のモデルがやっぱり好き。
おそらく需要はかなりあると思いますけどね、38ミリという絶妙なサイズ、、と言われる日が数年後には来るかもしれないですからね。