
オールブラックのセラミックルミノール
機械時計にはいろいろな素材が使われます。
腕時計の外側を構成するケース素材やブレスレット、ストラップなどは、現代では非常に多くの通常使用されないようなものが使われるようになりました。
セラミックやチタンなどはもはや一般的すぎて珍しさはないんですが、その分ステンレスと同じくらいに簡単に手に入るようになりました。
シャネルのJ12なんかはセラミックのみの展開ですから、ピカピカと光沢のあるブレスレットタイプのそのモデルはオシャレなセラミックウォッチの代名詞的な存在になっています。
ロレックスはセラミックをベゼル以外には使用しないし、その他のメーカーもステンレスあってのセラミックやチタンモデルですから、
シャネルのようにセラミックのみで腕時計を販売するメーカーは珍しいと言えます。
ウブロやパネライはセラミックなどを積極的に使用していて、パネライなんかはステンレスのみの展開で飽きがこないように、セラミックやチタンモデルもたくさん作っています。
ルミノール トゥットネロ 1950 3デイズ GMT オートマティック チェラミカ 44mm Ref.PAM00438
パネライの多くはレザーストラップを標準で装備していますが、デザイン的な意味もありますが、重量対策であることも考えられます。
実はパネライの腕時計は意外と軽く、ロレックスのサブマリーナより軽いモデルがほとんどなんですが、ブレスレット素材ではなく、レザーをストラップに使用しているからです。
実は重くないパネライの腕時計・サブマリーナと比べてどう? パネライの腕時計の特徴は、もはや僕が言うまでもありま …
ロレックスのようにステンレスブレスレットを標準化すると本当に重い腕時計になっちゃうと思いますが、このモデルPAM00438のように、セラミック素材なら多少は無理が効くんじゃないかなと思います。
セラミックと言う素材は強度はありますが、ステンレスの2/3ほどの重さしかなく、腕時計の素材としては非常に適している素材と言えます。
とは言ってもですね、44ミリのケースにブレスレットをつけるといくらセラミックでも202グラムになっちゃいますw
そう、イタリア語で “全身黒い” という意味を持つトゥットネロのPAM00438は200グラムを超えちゃうんですね。
これって結構重い。。
ロレックスで言えばシードゥエラーのディープシーくらい。
アルカリ乾電池なら9本分くらいの重さです。
それくらい重いですから、全身セラミックでかっこいいですが、重い腕時計が苦手な人は注意が必要です。
ルミノール トゥットネロ PAM00438の特徴
このモデルは全身がセラミック製という大きな特徴の他に、第2時間帯が分かるGMT機構も搭載している1本で、ムーブメントに使用されているCal.P.9001/Bはご存知自社製であります。
そして9000系のムーブメントは72時間というパワーリザーブを備えていることでも知られています。
3日間という長いリザーブ時間はパネライにとっては普通。
8デイズなどの手巻きも存在し、自社製ムーブを作り始めてからは長いリザーブを得意としています。
少々重い腕時計ではありますが、機能面では非常に便利だと言える1本です。
まとめ
セラミックウォッチと言えばシャネルの光沢のあるJ12が有名ですが、パネライも結構積極的にチタンケースを作っています。
シャネルとは表面加工が違い、光沢のないマットで砂地質なところがパネライのセラミックの特徴です。
光沢や光の反射を抑えることでよりミリタリーな雰囲気が出ていると思います。
44ミリというパネライが推奨するルミノールのサイズですが、レザーストラップの代わりにブレスレットを装備しているので、幾分存在を感じると思います。
ですが、全身が黒く引き締まった印象も与えるので、同じ44ミリのステンレスルミノールと比べてもバランスの良い大きさなんじゃないかなと思います。