
見たことない8角形のロイヤルオーク
オーデマピゲと言えばどんな腕時計を想像しますか?
もはや答えは一つしかないと思います。
8角形のベゼル、6角形のリューズ、4角形のタペストリー文字盤、で有名なロイヤルオークがこのブランドでは一番有名です。
それ以外は実際はあんまり存在を知られていないかもしれません。
ジュールオーデマと呼ばれる丸形のドレスウォッチや、女性専用のミレネリーと呼ばれる腕時計なども有名ですが、知名度で言うとロイヤルオークに比べれば圧倒的に存在感が薄いです。
それでも綺麗な腕時計なので、コアなファンは結構いるんですけどね。
さて、そんなオーデマピゲなんですが、最近はロイヤルオークがすごく人気で、オクタゴンベゼル、角ばった全体像、ステータス、表面のぎらつき、などなどいろいろな要素が男性を魅了しているわけですが、8角形は8角形でも、これまで見たことがない8角形のロイヤルオークが存在することに気付きました。
6005系とは?
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これがそのロイヤルオーク。
8角形のロイヤルオークと比べてみても明らかに放つ雰囲気が違います。
とは言ってもこっちの6005系の1本も厳密にいえば8角形。
四角形の角が辺になっているので、正八角形ではないにしろ、ちゃんとした8本の辺をまとったこれまたオクタゴンな1本なのです。
もしかしたら名前が違うのシリーズなのかと思ったのですが、どうやらこっちのモデルもロイヤルオークと呼ばれているみたい。
最初見たときは、ロイヤルオークのパロディだと思ったんですが、どうやら正真正銘オーデマピゲのロイヤルオークだったんですね。
インスタグラムではこういった感じで自分でカスタムしたりあまり見かけないようなモデルを投稿している人がいるので、本物か、それとも自作なのかよくわからなかったりすることがあるんですが、今までに見たことがない形状のオーデマピゲだったので少々驚いたわけです。
現在では生産していないタイプのロイヤルオークですから、無理はないんですけどね。
6005はいつ頃生産されていたの?
さて、そんな6005系のロイヤルオークなんですが、生産されていたのは僕らが知っている8角形のロイヤルオークが誕生した1972年と同時期の、70年代~80年代だそうです。
当時はクオーツショックで名のある機械式時計メーカーがばたばたと倒れていった時代で、名門メーカーも単独では存在することが出来なくなり、大きなグループ企業の傘下になっていった時代です。
ですから、この当時の6005のような四角形のロイヤルオークもクオーツを搭載しているモデルも多く、古いモデルであるにもかかわらず、結構安く手に入ったりするみたいです。
機械式ムーブメントが搭載された6005系が存在するのかは定かではありませんが、20万円、30万円くらい出せば6005のステンレスモデル、6005STは手に入るみたいですね。
このころからリファレンスのSTは今と同じようにステンレスということを表していたみたいです。
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ちなみにこのシリーズにはゴールドモデルも、コンビモデルも当時から存在しています。
コンビモデルなんかは、今と同じようにブレスリンクがあるブレスレットスタイルなので、リンクだけゴールドになっているブレスレットは非常におしゃれ。
これは今でも十分に需要がありそうな1本です。
いや、むしろ、今だからこそ高い需要が見込めるかもしれません。
まとめ
最初は冗談だと思ったロイヤルオークの四角いモデル。
厳密にいえば8角形なんですが、四角形と言ったほうが理解しやすい形状です。
クオーツショック真っただ中の貴重なシリーズである四角いロイヤルオーク、6005系は8角形のロイヤルオークが流行っている今だからこそSNSで紹介されているのだと思います。
僕らが知っているロイヤルオークの遺伝子を十分に受け継いだ70年代~80年代の腕時計で、文字盤にはクオーツとしっかり記載してあります。
機械式ではないのでそれほど高額でもないし、人気も出ていませんから、価格帯はかなり低めです。
需要はそれほどないかもしれませんが、かなりマニアックなシリーズであることは間違いないですね。
四角形でありながら僕らが知っているロイヤルオークととてもよく似ているのはこのモデルもジェラルドジェンタ氏の作品だからなんでしょうか?
デザイナーについてはよくわからないので、また分かれば追記していきたいと思います。
ではでは。
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