
大きな腕時計ってどのくらいから大きいっていうんでしょう?
パネライからすれば、
『大きい時計?なんだそれ』
でしょうがw、他ブランドからすればパネライの47ミリのルミノールなんかは極大サイズの腕時計でマッチョな外国人でもない限り、腕元とアンバランスになってしまうであろう大きさですが、実はそれが良さでもあるんですね。
というか47ミリサイズの腕時計がしっくり腕元に収まる人なんていないので、この大きな腕時計はこのサイズで着用するというのが基本スタイルとなります。
ということなんですが、これはパネライのベースのこと。
腕時計の世界ではブランドの品格などによってその基本サイズが全然違います。
たとえばパテックフィリップやオーデマピゲなどのような雲上ブランドでは基本的に大きすぎる腕時計は作りません。
歴史と伝統を重んじた場合どうしても昔のサイズ感を大事にしますから、こういったブランドでは40ミリを超えると大きなサイズとなることが多い。
それでも大きいサイズの腕時計は時代の流れから作らないわけにはいきません。
そうして需要と伝統の中間で折り合ったサイズというのが42.2ミリだったわけです。
どういうことかというと、
パテックフィリップ アクアノートジャンボ ホワイトゴールド Ref.5168
このモデルがその42.4ミリというサイズで誕生したアクアノート。
1997年に誕生したアクアノートですが、早くも2017年で20周年を迎え、そのアニバーサリーモデルとしてシリーズ最大サイズのアクアノートジャンボが登場したのがこのモデルで、
ジャンボといっても42ミリ程度しかないところにパテックフィリップの伝統を尊重しているところを感じます。
オーデマピゲのロイヤルオークも大きいサイズで41ミリと、パネライからすれば、
『小さいやつだな、へっへ』w
みたいな感じでしょうが、雲上ブランドになるとこのくらいが特殊モデルなどを除いては最大サイズになるんじゃないでしょうかね。
という感じで、パテックフィリップが歌うジャンボですが、時計界でいうと別にジャンボじゃないので、エレガントさは全く失われていません。
むしろ黒いグラデーションエフェクトが感じられる青い文字盤は美しすぎるといっても過言ではないくらい美しいです。
この文字盤が決め手になってこのアクアノートを購入したという人もいるんじゃないでしょうか。
パテックフィリップなので高額で買える人の数は限られるでしょうが、一生時計としての資質をやはり十分すぎるほどに備えている1本といえます。
ちなみにケース素材はホワイトゴールド。
裏蓋はシースルーになっており、自社製の自動巻きムーブメントCal.324 S Cがしっかりと覗ける1本。
ゴールドのローターもこのパテックを購入する理由の一つになる。
という感じで、ジャンボといわれますが、別にジャンボではなく、むしろエレガントなホワイトゴールド製のアクアノートですが、非常に購買欲をそそるフィーチャーを持った1本だ。