
ブレゲという天才時計師をご存知でしょうか?
現代のブレゲと称されるフランクミュラーですが、彼がそんな風に言われるのは、ブレゲが成し遂げた偉業と同じく数々の複雑機構を生み出しているからです。
さて、現代では時計メーカーとして雲上ブランドの一角をなすブレゲですが、そんなブレゲさんが一体何をしたかというと、まずは自動巻き機構を作ったこと。
ゼンマイがローターで巻き上げられて云々などの現代の自動巻き機構はブレゲさんによってつくられました。
後はトゥールビヨンですかね。
このトゥールビヨンと呼ばれる姿勢差の緩和をする機構は21世紀の今でも非常に高額な装置で、これが付くと腕時計の価格が一気に3倍とかになる。
とんでもないものを作っちゃったブレゲさんですが、今日もブレゲの話。
ブレゲの腕時計は実際、ネタに尽きないくらい面白い。
面白くないという人もいる古典的なデザインが特徴的で、僕はこの伝統的なスタイルをしたブレゲが大好物だ。
クラシック 7787 Ref.7787BB/29/9V6
例えばこういうモデル。
これは最近登場した新作モデルの1本なんですが、ブレゲ伝統の丸形ケースにろう付けされたラグが特徴的な1本。
上から見るとラグが4本垂直に取り付けられていますが、こういうのが古典的でまず良い。
あと、横から見るとコインのサイドにあるギザギザのような模様もケースに使用されています。
コインエッジと呼ばれる模様で、こういう加工が腕時計をより立体的に奥行きのあるものに仕立てます。
ブレゲは基本的にクラシックなドレスモデルはこういうスタイルで構成されていて、あとは文字盤や機構などによってレイアウトを変えていきますが、基本的にはそれがブレゲだと一目でわかるのもそういった特徴を備えているからです。
例えばブレゲ針もそう。
針の中間および先端に円形のものがデザインされていますが、こういった形状の針をブレゲ針といって、他社でも使用されたりする。
これもブレゲを形づくるフィーチャーの一つ。
エナメル文字盤で作り上げられた独特のセラミックのような焼き上げダイヤルは非常に美しく、12時位置にある特徴あるムーンフェイズの顔ともよく合う。
3時位置にある針でパワーリザーブの残量を表してて、針と針が交錯する美しい腕時計になっています。
それが生きているのも800度で焼き上げられてエナメル文字盤のおかげでもあります。
全てが合理的に幾何学的にデザインされた綺麗な腕時計がブレゲで、虜になる人もかなり多い。
僕もそう。
ドレスウォッチの王道といえる雲上時計であるブレゲがなぜ世界三大時計ブランドに入っていないのかが不思議なくらい。
デザインは古典的でも、ヒゲゼンマイなどにはシリコンなどを使用するくらい技術面などでは先を行っている。
世界4大時計ブランドを数えるならブレガその一つに入っているに違いない。
このスタイル、ずっと続いてほしい。