
ブランパンというブランドが実は1735年に登場したメーカーで2035年には創立300周年を迎えるw
実際、時計以外の会社などを見てみても設立してから300年たったというような国際企業というのはかなり珍しい。
日本では1700年代に始まったお菓子屋とか、そういうのは確かにあるかもしれませんが、こういった感じで世界で活躍するメーカーというのはやっぱりすごい。
ヴァシュロンコンスタンタンもつい2017年に創立280周年というとてつもない記録をつくって記念モデルなんかを発表しましたが、やっぱりこと腕時計となると老舗ブランドがやっぱりいいといえばいい。
18世紀の時計じゃないといけないなんていうことはないですが、それでもブランパンやヴァシュロンコンスタンタンの時計の魅力はそのフルさにあると言えます。
ブランパン ヴィルレ ウィークリーインジケーター ラージデイト 8デイズ Ref.6637-3631-55
このアイキャッチ的なモデルをご覧あれ。
モデル名にこれでもかと機能名が載せられたユニークなのに古さというか古典的で伝統的なヨーロッパを感じる1本。
これをかっこいいと言わずして何をかっこいいというのだ!
というようなモデルなんですが、ドレスウォッチが好きじゃない人にはあまり響かないかもしれません。
僕がこの腕時計で一番好きなところは文字盤中心からぐにゃぐにゃと伸びる青い針。
この針はアメリカやヨーロッパなでは使用する週を表示しています。
1年365日、7日で割ると52週と1日。
つまり53週が1年のうちに存在するんですが、それを表示しているのがこの機能。
ウィークリーインジケーターというのがそういう意味。
6時位置にある日めくりカレンダー式のデイトがラージデイト。
どのくらいラージなのかはお店とかで本物をみて確認していただきたい。
9時位置にあるのが曜日表示。
これもポインター表示式。
ポインターで表示するのって本当にかっこいい。
高級時計の中の高級モデルによく使用される仕様で、これがあると時計がさらに高額に見えるのは僕だけでしょうか?
それらの機能の土台となっているこの文字盤、グランフーエナメルという手間がかかったダイヤルを使用しています。
ガラス質のエナメル粉末を1000度以上の高温で何度も焼き上げたダイヤルで、通常のエナメル文字盤には出せない艶感や質感をグランフーエナメルで感じることが出来ます。
このグランフーエナメルはブレゲにも使用されたりしていますが、グランフーエナメル文字盤といえばやっぱりブランパンが有名。
ヴィルレの特徴であるダブルステップのベゼルと併せるとより手が込んでいる感じがして良い。
時計というものは外部でも手が込めば込むほど、感覚的に素晴らしい腕時計にしあがりますが、ブランパンやブレゲがこだわっているのもそういうベクトル。
グランフーエナメルの文字盤なんて芸術ですよ。
そのためだけに時計を購入するひとがいるほどだ。
というわけで、古典的なデザインからはわからないですが、実はこれ、2017年の新作で、綺麗に18Kピンクゴールドでまとめられた1本。
他の記事でも書いていますが、このモデルのヴィルレもこの先、10年20年と使っていける1本。
このモデルのデザインに古さは残らない。
なぜならもうすでに古いから。
そういう面がブランパンやブレゲの良さですな。