
2035年を持って設立から300年という異例ともいえるアニバーサリーイヤーを迎えるブランパン。
数々のスポンサーになったり、とにかく個性ひかる古典的な腕時計を生み出し続けるブランドで、280年以上丸形以外の腕時計を作ったことがないという頑固一徹なメーカーでもあります。
以前僕はブランパンというブランドが一番よくわかるヴィルレという腕時計について書いたんですが、今日は一目ではブランパンだとわかりにくい腕時計について。
フィフティ ファゾムス バチスカーフ Ref.5100-1140-O52A
例えばこのモデルなんですが、フィフティファゾムスは1953年にブランパンが初めて投入したダイバーズウォッチで、ブランド全体の歴史で言えばあまり長くない歴史ですが、1950年代は各社スイスの時計メーカーのメインとなるモデルがたくさん生まれた年代でもあります。
それ以来、海で活動するダイバーや写真活動家などのサポートを行うべく素晴らしい腕時計を作っていますが、今回のモデルもその一つ。
バチスカーフに加えられた新たな38ミリの3針モデル。
38ミリというダイバーズウォッチはなかなか珍しい。
ダイバーズウォッチの存在理由を考えると、やはり潜水活動が基本となってきますから、潜水時間を計測するためのベゼルがカギとなってくるわけです。
耐水圧や視認性、大きなベゼルなどを組み合わせていくと自然と出来上がるが大きく分厚い腕時計。
そこで発表されたのが38ミリというサイズのバチスカーフ。
これはマニアにとって非常に喜ばしいモデルの発表でした。
43ミリ、45ミリと存在するバチスカーフは日本人の腕にはなじみにくいという意見も多く、そこで登場したパワーリザーブ100時間というタフで40ミリを下回る、しかも防水性300メートルを備えるブランパン。
そりゃあ、みんあファゾムズムズしますわなw
深海を思わせる深いブルーが印象的で、ベゼルとダイヤル両方にディープブルーを使用している味のある1本です。
リキッドメタルで記された目盛りのベゼルはセラミック製で傷がつきにくい。
これ、結構前評判が高かったと聞きます。
おそらくその理由はその小ぶりのサイズ感とそれに備わった高機能。
38ミリのケースサイズと10.77ミリのケース厚でパワーリザーブが100時間。
技術力の高さがうかがえます。
ツインバレルが搭載されているムーブメントはCal.1150。
なかなかやりおる、な3針+デイトのムーブメントです。
定価は102万円ほどだそうですが、現在の相場ではどうなってるのかわかりませんがおそらく100万円は下回っていると思われます。
夏も近づくし、結構いいんじゃない?というブランパンのフィフティファゾムス。
欲しい人は本当に買おうか買うまいかムズムズしてるんじゃないでしょうかねw
失礼しましたw