
デイトナのRef.16520については先日熱く語ったわけですが、
新型デイトナの登場でヒートアップする過去のデイトナの中古市場。
旧型や旧旧型のデイトナのレアなモデルを探してデイトナファンやロレファン、
研究家やコレクター、投資家など日夜目を凝らしている。
というのは大げさかもしれませんが、
今日はその旧型デイトナRef.116520と旧旧型デイトナRef.16520の違いについて簡単にご説明しようと思う。
Ref.16520
こちが旧旧デイトナ。
で次はRef.116520
こっちが旧型デイトナ。
さっきのより新しいほう。
とりあえずインデックスから。
インデックスと呼ばれる数字の部分。
というってもデイトナには1時、2時を指す数字はないが、その代わりにクリスタルのかけらのような部分が12時位置の王冠ロゴを除いて11個配置してあるが、
あれがインデックスと呼ばれる部分でその大きさや形状が違う。
そして次は時針、分針の太さ。
新しいほうは視認性を向上させるため、
より太くなった。
ロレックスのフルモデルチェンジやマイナーチェンジが針が太くなったり、長くなったりすることが多い。
実用性をかなり重んじるブランドで、視認性というのはロレックスにとってかなりのウェイトを占めている。
そして最後はインダイヤル位置。
Ref.16520のインダイヤル
6時位置と9時位置のインダイヤルに注目してもらいたい。
で次の画像がRef.116520。
Ref.116520のインダイヤル
この2つのインダイヤルが、入れ替わっている。
Ref.16520ではスモールセコンドが9時位置、12時間積算計が6時位置にあったが、Ref.116520では逆だ。
これはおそらくムーブメントの違いにあるのだと思う。
エルプリメロを改良して作ったというRef.16520のムーブメントCal.4030。
一方完全に自社で開発したというRef.116520のムーブメントCal.4130はクロノグラフ機構のパーツに違いがあるという。
Cal.4030はムーブメントの両面にクロノグラフのパーツが配置されているのに対し、
新しいほうのCal.4130はクロノグラフをコントロールするパーツを全部ムーブメントの裏側に持って来ている。
これによって伝達効率が上がるほか、クロノグラフのメンテナンスなど全部裏蓋を外すだけで出来るようになった。
そのことが理由なのかクロノグラフの12時間積算計とスモールセコンドの位置が逆に配置されている。
最新が最高と言われるロレックスは新型デイトナでもこの配置を継続、
及び、
同じムーブメントCal.4130を使用し続けており、あらゆる部分で完成度を高めている。
もちろんムーブメント内のパーツで別の素材を使ったりというマイナーチェンジはもちろんある、
インダイヤルの配置が逆なのもただ単に視認性を求めてのことかもしれない。
Cal.4130を開発する際についでに配置を逆にしたのかもしれない。
いずれにしても人気が衰えない両デイトナ。
Ref.16520
Ref.116520
こういったなかなか見分けがつきにくいデザインをしていることもデイトナ人気が代々衰えない理由のひとつかもしれない。