
40mmのデイデイトは従来の36mmから4mmケースサイズを大きくし、新たに登場した。
デイデイトはこれまでもドレスウォッチのフラッグシップとして最高級を行くロレックスの1ラインだったが、
今回の大型化でさらにバリエーションが増えた。
36mmじゃ小さい
とため息を漏らしていた富裕層にも、もってこいな1本だ。
僕も36mmは小さいと感じる現代っ子wで、
デカウォッチ推進委員会(しつこくてすみません、そんなもんないですw)の1メンバーとして、
40mmへの大型化というのは大が3つ付くほど賛成だ。
見る角度によって変わるフルーテッドベゼル上の影の動きは、
まるでピアノを弾いてさえいるように見える。
大きくなったことでより高級に見えるということもある。
ロレックスのように、
作り込みがしっかりしていて、
細部にまでこだわり抜いていて、
なおかつ高級な素材を使って作り上げた時計は大きくなったほうが良いというものだ。
車で言うと小型高級車が高級サルーンになるあの感じ。
メルセデスベンツでいうとSLクラスのスポーツカーとSクラスのセダンの比較という感じ。
って違うかw
とにかくこの大型化で変わったのは大きさだけじゃない。
このムーブメントはCal.3255。
40mmの方のデイデイトに搭載されている心臓。
36mmから40mmへとケースサイズを大きくした際、
ムーブメントも載せ変えた。
従来のCal.3155との変更点はかなり多い。
ロレックスはまず部品総数の90%に変更を加えている。
新設計されたそれらのパーツを搭載し、14の特許技術を使用している。
このムーブメントの大きな特徴は新しい脱進機の
『クロナジー・エスケープメント』
だ。
ニッケルとリンの合金製で、
さらに香箱にも従来よりも長いゼンマイを仕込み、
エネルギー効率を15%改善させることにも成功している。
もちろんパラクロムヒゲゼンマイも忘れちゃいない。
耐磁性のみならず温度変化にも強いのがこの青ヒゲゼンマイの特徴。
モノブロックローターは内側をくり抜き、
外側を重くすることによって遠心力を高め、
巻き上げ効率を上げる細工がされているのもロレックスムーブメントの特徴だ。
70時間という3日間に迫る勢いのロングリザーブをシングルバレルで実現しているところがすごい。
金曜日の夕方5時に時計を外して、
月曜日の朝8時に時計を着用したとすると、
その間の時計を着けない時間はおよそ63時間。
70時間ということで、
週末止まらない便利なロングパワーリザーブだ。
デイデイト40にはご覧の通り4種類のカラーが存在する。
これはただのカラーリングではなく、
上から、
ピンクゴールド(エバーローズゴールド)、イエローゴールド、ホワイトゴールド、そして最後がプラチナ。
ステンレスモデルがないのもデイデイトの特徴。
歴代大統領が愛用していたということもありプレジデントウォッチと呼ばれたりもする最高級の腕時計なだけあって、
ケース、ブレス素材はゴールドかプラチナしかない。
こういった仕様も富裕層をうならせる理由の一つだ。
ということで今回登場した40mmケースの登場は36mmのみだった従来のラインナップに対する不満を解消したのみならず、
実用面でも大幅に改善を加えてきたロレックスの進化と実力、
そして時計作りに対する最高の姿勢を見せた形となった。