
デイトナの名前の由来はデイトナビーチによるものらしい。
アメリカの東海岸、フロリダのデイトナ海岸線には固く平らな砂浜が長く続いていた。
デイトナ海岸は、その地形を生かし、自動車のスピード記録やレースの場として多く利用された。
1924年から1935年の13年の間、
マルコム・キャンベル卿は9回の世界記録を打ち出した。
そのうち5回はこのデイトナビーチで出されたもので、
ナイトの称号をもらうに至った記録も1931年のデイトナビーチでのものだった。
人間初の時速300マイルを達成した彼が、
記録挑戦の際に着用していたのも、
もちろんロレックスのオイスターモデル。
これをきっかけに1959年にはデイトナインターナショナルスピードウェイが建設され、
デイトナビーチはますますアメリカモータースポーツの聖地となっていった。
ロレックスのデイトナが初めて登場したのが1963年。
2013年のロレックスによるアナウンスで明らかになった初代の公式な登場年。
開発年に関して一切公式アナウンスメントをしないロレックスが、
2013にデイトナ50周年アニバーサリーとして生み出したデイトナアイスブルー Ref.116506の発表で明らかにした、
デイトナ1号が1963年生まれだという事実。
因みにこれがデイトナアイスブルー Ref.116506
1928年から1935年までのデイトナビーチでのマルコム・キャンベル卿の5回の世界記録、
その後の1959年のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイの建設、
そして、1963年のロレックスデイトナの登場。
という時系列が完成する。
世界3大耐久レースのうちの2つ、
デイトナ24時間耐久レース、ル・マン24時間耐久レース
のスポンサーにもなったロレックス。
2013年にはフォーミュラ1の公式スポンサーになるなど、
1900年初めのころからレースと非常に関わりの深いロレックス。
デイトナに込められた思いもレーシングあってのことだ。
キングオブクロノグラフの称号を得たデイトナの挑戦はまだまだ終わらない。
フロリダの長い長いこの砂浜のように。