
長年、ロレックスのバリエーションが増えることはなかったが
2012年にスカイドゥエラーなるモデルが登場した。
陸の最高をデイトナで制し、
海の最高をシードゥエラーで制したロレックスが新たに登場させたモデルは、
空への挑戦、スカイドゥエラー。
空の住人とも言われるこのモデルの最大の特徴は、
文字盤の中央から少し下にずらしたオフセンターのGMTリング。
正確にはこんな呼び方はしないだろうがこのGMTリングで第2の時間帯を24時間表示で知らせてくれる。
空を飛ぶビジネスマンや海外旅行をよくする渡航者のための腕時計ということだ。
それが空の住人の名前の由来。
その横のデイト機能にも細工がしてある。
細工というと語弊があるが、
実はこのスカイドゥエラー君はアニュアルカレンダーなのだ。
年次カレンダーと言って、
1年間の中で3月1日のみ変更を加えれば良いカレンダーデイト機能がついている。
これはかなり便利だ。
つい先日も月が変わったばかりだが、
僕がしている時計のデイトは通常のタイプなので月初めの1日を31日と表示し、
時計上では1日遅れで数日間過ごしていた。
これが1年に一回ならとても便利だろう。
image by www.ablogtowatch.com
さらにインデックスの周りの外周を見てみると12個のコマンドがあることに気づく。
これは月を表示していていまば何月かというのを教えてくれる。
画像でいうと今8月だ。
image by www.swisssportswatch.com
このスカイドゥエラーの一番手の混んでいる部分はムーブメントでロレックス史上一番と言っても良いほど複雑機構を搭載している。
動画を見れば手っ取り早いのですが、
一応文章でも使い方について書いておきます。
リングコマンドベゼルといってリューズを1段引いたあとにベゼルが左に3段階回転する。
どの段階にベゼルを持ってくるかでリューズが調整する数値が変わる。
左に3段階回してホームタイム、2段階でローカル、1段階で日付を、
それぞれリューズで調節する。
こんな感じに作り込まれている。
これまでブレスしかなかったモデルにはレザーストラップを、
レザーストラップしかなかったモデルにはブレスタイプを補完しスカイドゥエラーのバリエーションが一気に増えた。
こういうのは時計を買うときの基準になるのでチェリーニ以外のモデルにはあらゆるタイプを用意した方が良いと思われる。
デイデイトやヨットマスター同様、富裕層をターゲットにしたスカイドゥエラーに選択肢が増えたのはファンにとっては大きいだろう。
ご覧の通りバリエーションは多い。
ステンレスケースのない同モデルの価格はいくら安くても280万円はする。
ゴールド製で複雑機構が入っていればしょうがないといえばしょうがないし、
むしろそのスペックだと安いほうだと思う。
動画を見てもお分かりのように、
この高級感、この種類の多さ。
選ぶのが楽しいラインナップであるのも間違いない。
うーむ、やはり高級車に似合ってる。