
2013年に初めて登場したセラクロムベゼルの2トーン。
GMTマスターIIの入れ替えが2007年に始まり、
2005年に開発されたというセラクロムベゼルも2年後には早くも搭載された。
その2007年に登場したというモデルはブラックのベゼル。
ブラックセラクロムベゼルと言われるくらいだからブラックなのですが、
ロレックスにとって少々問題だったのがGMTマスターIIの存在。
image by www.legendoftime.com
問題といえば大げさかもしれませんが、
GMTマスターシリーズのベゼルは2色になっている。
これが少々ややこしかった。
インサート式になっているベゼルをキレイに2トーンに色付け、色分けする作業。
これがなかなか技術的に難しという。
おそらくロレックスが定める基準というものが高かったので自らに課すハードルが高かったんだと思う。
最初にセラミック素材に色を塗布する作業。
これがまず難しいらしい。
次に黒と青の境目をどうするかなどなど。
GMTマスターIIでは、セラクロムベゼルが初めて搭載されたのが2007年なので、
6年くらいは本当に研究したのかなと思ってしまう。
この青と黒のベゼルのモデルが登場したのが2013年。
セラクロムの2トーンモデルを登場させるのにロレックスにしては結構長いことかかったなという印象だ。
その1年後に赤と青の2トーンのセラクロムベゼルモデルが登場している。
赤は発色が難しかったらしい。
さてこのブルーxブラックのGMTマスターIIの定価ですが、
国内定価で黒ベゼルのモデルに比べ5万5000円ほど高い、
およそ92万円。
しかし92万円では新品は買えないくらいプレミアがついている。
新品価格でだいたい110万円はすると思われる。
なかなか人気がすごいようだ。
2013年の発売で4年という年月が経ち、
相場もだいたい落ち着いてきたそうだが、
それでも定価の20%増しだ。
中古価格ですら93万円くらいする。
新品価格のおよそ20%割というのがロレックスの中古相場に多いようだ。
116710BLNR 新品
116710BLNR 中古
文字盤を見てみると、
GMT針が緑から青色に変えられているのが分かる。
黒ベゼル x 黒文字盤では緑のGMT針はいいアクセントになっていたが、ロレックスで3色使うのは良くない。
ということで青に変更されたのでしょう。
ベゼルとの兼ね合いもある。
このモデルでは青の方が良い。
青といえばブルーパラクロムヒゲゼンマイ。
調整機構のテンプにまかれたゼンマイ。
磁気に耐性があるのはよく言われますが、
耐衝撃性もこれまでの10倍になったらしい。
もちろんこのモデルにも搭載している。
Cal.3186は健在だ。
ほかに青といえば。。。
そう、クロマライト。
夜光塗料のこと。
これまでは緑色のスーパールミノバでしたが、ロレックスは全モデルにこれを塗布している。
もちろん夜光塗料のないモデルには塗布しようがないですが。
いつも思うがロレックスは見せ方もうまい。
こんなにきれいな動画をどうやって作っているんだろう。
116710BLNR 新品
116710BLNR 中古
購入者の意見を聞いてみるとやはりベゼルの青に魅力を感じるらしい。
セラクロムに青色を塗布しダイヤモンドで磨きあげたベゼルはツヤや輝きが全く違うのはたしかにそうだ。
発売から4年が経ち、流通量不足も解消されつつある。
なかなか手に入らないこそ手に入れた時の喜びも一番大きい。
ロレックスにはそういう現象がよくある。