
高級感より武骨なサブを。
と銘打ったタイトルでお勧めしたいのはもちろん、
Ref.16610のサブ。
まだ5ケタ表示のサブマリーナ。
現代版のサブマリーナがどんどん高級志向になっている反面、
1988年から2010年まで続いたこの世代のサブマリーナは無骨なデザインが魅力。
ダイバーズウォッチとしてどんどん最新技術が取り入れられる一方、
傷をつけたくないあまり腕につけることを拒んでしまいそうなくらいのモダンなサブ。
高級すぎるとそうゆう弊害があるw
デイトモデルのサブマリーナだと3代目に当たるこのモデル。
22年の生産期間という、
サブマリーナの歴史のなかではかなり長い間、
同じモデルが生産されていたことになる。
現代のようなセラクロムベゼルの輝きや高級感は無いが、
アルミ製ベゼルシールにアンティーク感があってなかなか男の腕時計という感じ。
実際、このモデルを探している人はこういったぶつけても平気な腕時計で、
なおかつ男らしい少々荒々しい見た目のユーズド品を求めている。
なんというか自分で育てるサブマリーナ。
さすがに22年間も作られていると、
マイナーチェンジで結構な変更がある。
例えば生産当初使われていた夜光塗料のトリチウムも途中からスーパールミノバに変わっているし、
偽造防止用にルーレット刻印と呼ばれる物が刻まれている。
image by shop.the-ticken.com
これがルーレット刻印と呼ばれる偽造防止対策の一つ。
これがあるのは2006年の後半からなので、
時計の製造年を判断する基準のひとつになる。
因みに王冠透かしは2003年後半から。
これであってルーレット刻印がなければ、製造年が2003年から2006年前半ということが断定できる。
image by omegaforums.net
文字盤一番下の、
『SWISS-T<25』
を見てみてください。
これは夜光塗料にトリチウムを使っているという意味で、
この放射性物質でもあるトリチウムは1987年ごろから1997年まで使用された。
ということはこの表記があるサブマリーナRef.16610は、
1988年~1997年の間に生産されたモデルだと言える。
といった感じで、、
と纏めるとサブマリーナRef.16610の深い歴史に申し訳ない感じがするが、
このサブマリーナは同じモデルでいろいろな違いが存在し、
それによって価格が変わるので購入の際は細部を確認することが結構重要になってくる。
と言ってもただ単にこの年代のサブがしたいなら何年の何番が良いとかは気にしなくて良いですが。
このモデルの中古価格はだいたい54万円くらいからのスタート。
110万円くらいまでの値幅があり、
最終年である2010年のモデルは結構高かったりする。
あと、なぜだかわからないが市場にはまだZ番が残っていたりすることが多い。
それが90万円以上したりする。
2006年といえばルーレット刻印が入り始めた年でそれと関係があるのかもしれないが定かではない。
どちらにせよ、僕がこのサブマリーナをおすすめする理由は冒頭で触れたとおり、
ガチャガチャぶつけても気にならないロレックスって結構魅力的だったりする。
僕は普段はメッサーシュミットのクオーツをガチャガチャ使ってるが全然気にならないw
ロレックスのサブマリーナをガチャガチャしてたら実は結構カッコよかったりする。
そんな小さなこと気にする男じゃないぜアピールもひそかに出来る。
実際、
自転車に乗っていてこけてサブマリーナが傷ついたり、
電車の戸口にぶつけてベゼルに小傷が入ったりしても気にならない時計というのは魅力的だ。
中古のサブマリーナは実は一番男の中の男の時計かもしれない。
ロレックスだし売値もそんなに下がらないだろうし。
ダイバーズウォッチとしては確かに最高なのはサブ。
ただ、どの世代のモデルを買うかとかそういうのが難しい。
目的もやっぱりあったりする。
優雅にしたいならモダンなモデルかロレゾールに行ったほうが絶対良い。
サブマリーナにはデイトモデルは多いのに、 ノンデイトが1種類しかないとこの前お話したんですが、 ノンデイトじゃ …
ただ単にサブが好きなら中古でとりあえずというのも選択肢のひとつ。
最近サブに惹かれている自分がいる。
ヨットマスターの次はサブかい!
と自分に突っ込みを入れる僕であった。
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ではまた。