
先日はヨットマスターIのロレゾール(ステンレス+ゴールドのコンビ)について、
お話したばかりですが、
ヨットマスターIIにも存在するこの珍しいモデル。
何が珍しいかというと、
ロレックスのコンビはほとんどがステンレスとイエローゴールドのコンビ。
ピンクゴールドを使ったロレゾールあまり存在せず、
デイトジャストにはもちろん10以上は種類があると思うのですが、
その他のメンズロレにはヨットマスターI・IIにしかないということ。
このバリエーションの違いがヨットマスターシリーズを特別なものにしているのですが、
ピンクゴールドとステンレスの組み合わせは富裕層に向けて作られたというヨットシリーズにしかないということで、
特別な感じがしないでもない。
作ろうと思えばいくらでも作れるのにそれをしないということは、
ラインナップで差別化を図っていると思える。
例えばデイトナにもいろんな種類があるが、
例えば、
- ステンレス x イエローゴールド
- プラチナ
- イエローゴールド
- ホワイトゴールド
- ピンクゴールド(エバーローズゴールド)
という感じ。
デイトナもラインナップを増やそうと思えばいくらでもできる。
ピンクゴールドとステンレスのコンビがあったっていい。
そういう面からもピンクゴールドとステンレスの組み合わせは価値がある。
他にないから。
このヨットマスターIIはスポーツモデルでは初めてのピンクゴールド x ステンレスのコンビ。
しかもロレックスのコンビには珍しい青ベゼルを採用している。
デイトナのコンビやデイトジャストのコンビなどなど、
ほとんどはそのままベゼルにはゴールドを使用している。
ロレックスにしては結構冒険したモデルだと思う。
サブマリーナにはイエローゴールドとのコンビに青ベゼルがあるが、
あれも同じような海のゴージャスウォッチの雰囲気を出している。
ヨットマスターは富裕層向けのシリーズなので多少派手さがあったほうがいいのかもしれない。
青は確かに時計では高級感を生む色で、
各社高級時計に青をアクセントとして使用している例がかなりある。
ウブロの新作もそうだし、ブレゲの針もそう。
パテックの新型の文字盤も青が使われ、
海のこともあってか青と時計は切り離せない部分がある。
ましてやヨットマスターというシリーズはマリンウォッチ。
海で使用することが想定されたシリーズで、
防水性や海水でやられない様に耐蝕性なんかもかなり考慮されている。
例えば904Lステンレス。
通常のステンレスよりも2段階上のステンレス素材を使用し、
耐蝕性などに非常に優れている。
この904Lスーパーステンレスを使用するのはロレックスのみじゃないだろうか。
ロレックスは今はすべてのステンレスモデルの腕時計に904Lを使っています。 正確に言うと1985年に採用し始め …
次にエバーローズゴールドと呼ばれるピンクゴールド。
ロレックスのピンクゴールドはすべてこのエバーローズゴールドが使用されている。
エバーローズゴールドとはロレックスが独自に開発した合金で、
通常のピンクゴールドにプラチナを混ぜ、
耐蝕性、退色性に優れたピンクゴールドを作り上げた。
ロレックスのピンクゴールドはやや薄目の色で優しい色使いが特徴。
ステンレスと喧嘩せず904Lとよく合う。
動画で見ると画像とはやっぱり違う。
めちゃくちゃきれい!
ロレックスの時計ってどれもそうなんですが、
けっこう写真映りが悪い。
フォトジェニックじゃない。
それだけに結構残念なところがあるんですが、
このヨットを着けてる人には只者じゃないオーラが出てくること間違いない。
image by www.pinterest.jp
ほら、やっぱり只者じゃない。
いや、これなら時計がなくても只者じゃないかw
でもこのブレスの鏡面磨きで輝くピンクゴールドが本当に良い。
ゴールドを鏡面仕上げにするとこんなにきれいになるのかとステンレスモデルのブレスでも思ってったんですが、
そこの色が付くと結構やられちゃいますね。
ピンクゴールドもそうですが、イエローゴールドとかでも同じ。
たぶんコンビモデルの良さはそこにもあるんだと思う。
確かに、全身ゴールドだと派手すぎるし(僕は好きですが)、
間をとってちょうどよくゴージャス感を出しているんですが、
ステンレスの間で磨かれたゴールドプレートは一層目立つ気もする。
そこがまた良いんですが、画像の只者じゃないアームのヨットマスターがそれを物語っているw
さてこのヨットマスターは確かに富裕層向けに作られたということが言われていますが、
価格はいかほどか?
新品価格で言うと最安でだいたい220万円くらいから始まっている。
Ref.116681 新品
確かに200万円を超えると難しくなってくる。
ピンクゴールドも使用しているし、
レガッタカウントダウンとか入っているし、
割安ではないが割高でも無い額だと思う。
ロレックスなのでそこは仕方ない。
中古の価格も204万円が一番安い価格で、
中古と新品の差があまりないのもロレックスの特徴。
Ref.116681 中古
ディテールの違いでプレミアがついているモデルじゃないので、
十数万円しか変わらないのなら新品を買ったほうが絶対に良いモデル。
まあなんにせよこのピンクゴールドのコンビは青のベゼルとも相まって、
只者じゃないオールがじわじわと出ている。
この前はイエローゴールドとステンレスコンビの青サブが気に入ってたんですが、
サブマリーナにはデイトモデルは多いのに、 ノンデイトが1種類しかないとこの前お話したんですが、 ノンデイトじゃ …
これも結構似たような雰囲気出しているんですが、
ピンクゴールドとイエローゴールドのあたりでちょっと好みが分かれてくるのかなと思う。
確かにヨットIIの方が手の込み具合とかが複雑なのでその辺はまあちょっと違いますけど。
どっちにしてもコンビと青ベゼルの組み合わせはじわじわくる。
前はそんなに好きじゃなかったんだけどなぁ。