
腕時計を好きになると、いろいろなメーカーの腕時計を見てみたくなります。
最初は見た目からそれらのブランドが気になり、いろいろなモデルを見ているとそのブランドの召さず方向が見えてきます。
僕はIWCのポルトギーゼに一目惚れしてクロノグラフタイプのモデルを1本買ったんですが、それ以来IWCのその他のモデルを見ているとIWCが最高のドレスウォッチブランドであることが分かってきます。
アクアタイマーやインヂュニアは過去の流れからスポーティなスタイルになっていますが、新作のインヂュニアではよりIWCらしさが際立ったドレス系のレーシング/耐磁ウォッチになっています。
さて、これはIWCの話なんですが、ロレックスも皆さんご存知、スポーツ/実用性/冒険、というキーワードの時計を最高品質で生み出すのがロレックスです。
精度が極上なのがロレックスで、その他作りこみ度や装着感、考えられる全てが最高なのでロレックス。
ウブロに関してはいろいろな素材を組み合わせ、通常腕時計には使用しない素材を融合して異端的なモデル展開をしています。
パネライは大きな時計をシンプルなサンドイッチ文字盤で作り上げ、中に自社製のロングリザーブのムーブメントを搭載して高級ファッションウォッチとして絶大な人気を得ています。
それぞれブランドによって特徴が見て取れるんですね。
さて、その中で、あまり知名度は高くないんですが、歴史と文字盤の名手であるブランド、ユリスナルダンについてみてみたいと思います。
なぜなら僕はこのブランドが結構好きだからだ。
1846年に設立されたユリスナルダンは実はIWCやロレックスなどよりも歴史が古い。
老舗ブランドにはやはりそれなりの特徴や偉業、功績などが残っていて、それだけでも新参ブランドにはない魅力を感じさせます。
ユリスナルダン マリーン トゥールビヨン グランフーエナメル Ref.1283-181/E0
例えばこのモデル。
見るからに文字盤の質感が違うのが見て取れますが、このエナメル質の焼き上げられた陶器質のダイヤルがたまらず高級なのです。
名窯ドンツェカドランを傘下に置くだけあって、エナメル文字盤、グランフー文字盤のクオリティはどこよりも高い、ユリスナルダン。
ガラス質のエナメルを1000度以上で焼き上げるというグランフーエナメルダイヤル。
ブランパンやブレゲなどの雲上ブランドで散見されるタイプのダイヤルで、ユリスナルダンでもこのタイプのダイヤルがよく見られる。
特徴は見たまんま、焼き上げた陶器の質感、マットで独特の光沢が感じられるのがこのグランフーダイヤルの醍醐味。
マリーンクロノメーターの遺伝子を腕時計に組み込んだ精度の高い1本で、トゥールビヨンも搭載されているのがこのモデル。
自社製造という哲学をもつユリスナルダンはシリシウム製ヒゲゼンマイも自社で製造している。
もう一つのブランド哲学、『比類なき芸術性』も文字盤やデザインで見事に表現されています。
ユリスナルダンにしか出せないオーラがでた美しいアートウォッチ。
トゥールビヨンが入って定価350万円を切っているところもすごい。