
たまにはデイトナの系譜をたどってみるのも楽しいものだ。
それまであまり意識したことがなかったデイトナの歴史。
アンティークやヴィンテージにそこまで興味があるわけでは無く、
それよりも現行モデルのドレスウォッチが好きな僕ですが、
手巻きデイトナの3世代6種はなかなかかっこいいと言わざるを得ない。
それまで6種類の4桁リファレンスが3世代に渡ってあるということだけは知っていたが、
メタルベゼルやプラスチックベゼルでそぞれ違う系譜をたどっているとは思いもしなかった。
1世代に2種類ずつあるデイトナについて、
小さいな違いで与えられた別のリファレンスだろうと思っていた。
簡単に系譜をたどると、
こんな感じ。
- 初代デイトナ Ref.6239 / 6241
- 2代目デイトナ Ref.6262 / 6264
- 3代目デイトナ Ref.6263 / 6265
これが3世代に渡る6種の手巻きデイトナ。
4桁なのが手巻きの証。
それで、
この3世代の中からプラスチックベゼルとメタルベゼルの2種類にカテゴリ分けできる。
プラスチックベゼル
Ref.6241 => Ref.6264 => Ref.6263
メタルベゼル
Ref.6239 => Ref.6262 => Ref.6265
という感じで6つの手巻きデイトナは世代とベゼルを分けるとこんな感じで表せる。
さらに詳しくムーブメントなどの違いも添えると、
プラスチックベゼル
Ref.6241(Cal.72B, Cal722-1) => Ref.6264(Cal.727) => Ref.6263(Cal.727)
メタルベゼル
Ref.6239(Cal.72B, Cal722-1) => Ref.6262(Cal.727) => Ref.6265(Cal.727)
こんな感じ。
結構簡単。
第1世代は2種類。
Cal.72Bかその改良版のCal.722-1。
第2世代と第3世代は全部Cal.727。
という感じで手巻きデイトナを綺麗に分けることが出来た。
ちょっとうれしかったw
手巻きデイトナは3世代に渡り続いてきた。 1963年の初代モデルから3代目が終わる1988年までの25,6年の …
こっちの記事でも第3世代のデイトナについて少し説明しているのでよかったらどうぞ。
それで今日はその第2世代のメタルベゼルの方のデイトナについて少々お話したいと思う。
第2世代は第3世代と比べるとかなり短命に終わったモデルで、
1965年~1969年までの短い間しか生産されず、
希少なモデルで市場にはほとんど出てこないかくれんぼが上手なモデルw
この第2世代のデイトナは第1世代とともにリューズがねじ込み式になっていないところ。
第3世代と比べると、、
第3世代 Ref.6265
一目瞭然。
ここで第3世代じゃないということに簡単に気づける。
ただこの第2世代と初代の違いは外見では本当に判断できない。
なにせ外見上の変更はあまりなかったから
w
まあ違いといえばさっきのムーブメントの違い。
Cal.727を使っていれば第2世代、
Cal.72BかCal.722-1なら初代。
この辺で簡単に見分けがつく。
さて市場に全くでないというこの2世代目のデイトナメタルベゼルのRef.6262。
ポールニューマンモデルなら600万円は確実にするだろう、
というかその価格が最安で売られていた。
デイトナ Ref.6262 ポールニューマン
通常のモデルでも300万円くらいはすると思われる。
いや、もうそんな価格じゃ買えないかもしれない。
手巻きデイトナの価格は毎年どんどん上がっている。
通常の非ポールニューマンダイヤルモデルでさえ500万円してもおかしくない。
第3世代のメタルベゼルモデルRef.6265が最低でも500万円はする。
デイトナ Ref.6262
この辺りは時価なので断言できないところではあるが、
1000万円超えてもおかしくはない。