
ロレックスには4桁リファレンスのデイトナが6種類。
世代に分けると1世代で2種類ずつあって、
それぞれが別の系譜で進化していった。
プラスチックベゼル
Ref.6241(Cal.72B, Cal722-1) => Ref.6264(Cal.727) => Ref.6263(Cal.727)
メタルベゼル
Ref.6239(Cal.72B, Cal722-1) => Ref.6262(Cal.727) => Ref.6265(Cal.727)
こんな感じです。
今回僕が気になったのは超が付くほど人気で、
超が付くほど激レアな6本の中で一番人気のあるモデル、
3代目のプラスチックベゼルモデル、Ref.6263について。
もうこれは人気がありすぎて、、
と言っても全部手巻きデイトナには人気があるんですが、
このモデル。
image by shop.bulangandsons.com
これが最終手巻きデイトナのRef.6263。
見分け方は実は簡単。
リューズがねじ込み式であるかということ。
これがあると第3世代のデイトナ。
ここで Ref.6263 か Ref.6265 かわかる。
あとはベゼルがプラスチックかメタルかという点。
このモデルはベゼルがプラスチックなのでRef.6263という型番。
ほら、簡単でしょう?
因みにメタルベゼルのRef.6265はこれ。
両方ねじ込みリューズが付いているので第3世代。
手巻きデイトナは3世代に渡り続いてきた。 1963年の初代モデルから3代目が終わる1988年までの25,6年の …
このプラスチックベゼルとメタルベゼルの2モデル、
スペックも生産時代もほぼ同じで、
ベゼル以外はあまり違いがないが、
人気の方は全然違う。
プラスチックを使用したRef.6263の方はコレクターも多く、
ファンもより多い。
だいたいに手巻きデイトナ全てにプレミア価格がつけられ、
これ以上ないほどの人気を博しているが最終手巻きのプラスチックベゼルはアンティーク感もあってか、
もう市場に出回ることはほとんど無いと思われる。
Ref.16520
image by www.jamesedition.com
これは4代目のデイトナで、
3代目の手巻きデイトナメタルベゼルRef.6265の後継種で、
このメタルベゼル系のみがどんどん進化していった。
プラスチックの系譜は3代目で途絶えたため最終型に人気が集まったと思われる。
Ref.6263 ポールニューマン
image by www.watchonista.com
これはポールニューマンダイヤルと呼ばれるインダイヤルが搭載された超が3つくらいつくレアもの。
黒い3つのインダイヤルの目盛の先に白い四角が引っ付いている。
これがあるとポールニューマンおよびエキゾチックダイヤルと呼ばれ、
時計の価値がぐんと上がる。
おそらく1500万円くらいすると思われる。
image by www.thetimetraveler.co
これもポールニューマン。
image by rolexpassionreport.com
この白黒逆のタイプでもポールニューマン。
この文字盤が高いのだ。
このポールニューマンダイヤル/エキゾチックダイヤルと呼ばれる文字盤は、
手巻きデイトナしか存在しな。
4代目の自動巻きに変わってからはもはやこれらの4桁リファレンスのデイトナとは雰囲気ががらりと変わり、
もはや別物の時計とみなされているところがある。
そういう意味でもアンティークウォッチであるこれらのタイプは希少で店頭に出ることはほぼない。
一部のマニアが一人で数個もしくは数十個コレクションしているんじゃないかなと思う。
もはや人気がありすぎて、希少過ぎて、妥当な値段もつけようがないというか、
どういう風に値段をつけるのかわからない。