
ユリスナルダン、正直やられました。
文字盤がきれいすぎる。
僕が腕時計を好きになった理由として挙げられるのが、IWCの美しさからでした。
初めていいなと思った時計はダヴィンチの昔のモデルで、高校生の頃に初めて見たとき、へー、という感じだったんですが、そこから時計のことはすっかり忘れていました。
大人になって良い時計が欲しいなと思ってみているとオメガのデビルがまあまあいいなあと思って、買おうかなと思っていると、知人が見せてくれたIWCのポルトギーゼに一目惚れして、気づいたらポチっていたw
それから腕時計好きの人生が始まったんですが、IWCは2018年で生誕150周年を迎えました。
当時からすでに美しい腕時計をたくさん作っていて、今と変わらぬドレスウォッチをブランド哲学とするスタイルは多くのファンを魅了し、新たなファンを獲得している。
2018年のSIHHで発表された同社の新作にはラッカー仕上げがされた文字盤のモデルばかりでしたが、IWCはこの独特の雰囲気を醸し出すラッカーダイヤルの良さに気づいたみたいだ。
脱ETAムーブメントを果たしたIWCのポルトギーゼクロノグラフ 青 Ref.IW371601、白 Ref.IW371601
僕はIWCのラッカーダイヤルを見て陶器のようでエナメル質なテクスチャーはユリスナルダンに通ずるなと思いました。
ユリスナルダン クラシック デュアルタイム Ref.3243-132/E0
このモデルの文字盤を見てもらえれば共通点が分かると思うんですが、ラッカー仕上げのダイヤルとグランフーエナメルのダイヤルは結構テクスチャが似ている気がします。
僕は何かを表現するのがうまくないですから、ぴたりとくる表現が出来ませんが、この質感がたまりません。
ユリスナルダンの方向性とも合致しており、針のスタイルやローマンインデックスとも非常に完璧にマッチしているのがこのエナメル質の文字盤で、ユリスナルダンのダイヤルは芸術の域に来ている。
青い針、青いインデックス、純白の文字盤、日本の伊万里焼きにも通じている感じがします。
だから僕たちにはこういった青と白で構成される腕時計が高級で高貴に見えるのかもしれません。
ブレゲが生み出す腕時計もこんな感じでどこか神々しいですからね。
文字盤が美しすぎて忘れそうな機能なんですが、実はこのモデルは特許取得のデュアルタイムな1本で、ケース左側にあるボタンで第2時間帯の時刻を簡単に変更することが出来るらしい。
9時位置にあるのがそれなんですが、レイアウト的には他では絶対に見ないスタイルをしている。
この辺がユリスナルダンが特別で、僕が好きな理由のひとつ。
文字盤の上がすべて芸術的で貴重なんですよね。
とにかく美しいホワイトとブルーが織りなす芸術品で、他にはない仕様を高い次元で実現しているわけです。
中世代のヨーロッパを時計で体現しているんですね、このモデルも。