
一時はリファレンスを共有したことがあるエアキングとエクスプローラーI。
その違いは見た目では一目瞭然だった。
文字盤や針のデザインは違っていたので同じリファレンスでもエアキングがエクスプローラーIかははっきりしていた。
その時代はムーブメントなどはもちろん共有していた。
エアキング Ref.5500
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エクスプローラー Ref.5500
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こんな感じで外枠などは似ている。
が大きな違いはやはり文字盤と針。
エアキングには数字が書かれていない。
ただのインデックスバーと針もベンツ針ではないシンプルなバーハンズ(細い棒状の針)が備え付けられ、
極限にまでシンプルにデザインされたのがエアキングだった。
だが、
2104年に一度終了したエアキングが2016年に大型な変更を加えて戻ってきた。
エアキング Ref.116900 40mm
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これが34mmから40mmへと変貌を遂げたエアキングだ。
これまでのバーインデックスやバーハンズからガラリ一新、
アラビアインデックスやベンツ針になり完全にドレス系からスポーツウォッチに変化した。
これは一体?
まてよ、これはちょっとエクスプローラーに似てない??
と皆さんだれもがそう思ったはず。
エクスプローラーI Ref.214270 39mm
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こんな感じで非常によく似ている気がする。
3,6,9以外のインデックスやサイズは違うが、
とてもよく似ている。
これどうしてロレックスはエアキングをエクスプローラーIにこれほどまでに似せてきたのかよくわからないが、
それにしてもよく似ている。
ロゴやブランド名に色を付けて違いを出そうとしているのがよくわかる。
確かにこれでだいぶ印象は違うみたい。
ムーブメントも実はちょっと違う。
同じ3針時計で中身も共有しているかと思いきや、
エアキングの方はCal.3131を搭載し、
エクスプローラーIはCal.3132を搭載している。
これらの違いはあまりない。
日差や精度、使い勝手などなどは同じ。
違うといえばCal.3131の方のアンクルとガンギ車にはニッケルとリンの合金を使用している。
耐磁性能を高めるため。
アンクルとガンギ車は帯磁による影響を受けやすいパーツ。
それを常磁素材の合金で作ったパーツを使用しているのがエアキングが搭載しているCal.3131。
ミルガウスにも使用されている。
エアキングはパイロットウォッチという位置づけになったので、
磁力の影響を受けやすいコックピット内での使用を想定した作りになっている。
だから文字盤のインデックスや針も視認性を高めるために大きく見やすく進化したということだ。
以上が両者の違い。
まとめ
まとめるとエアキング Ref.116900とエクスプローラーI Ref214270の違いは、
- ケースサイズの違い(エアキング40mmとエクスプローラーI 39mm)
- インデックスの違い(これは一目瞭然だが説明すると、エアキングは視認性をより高めるためエクスプローラーIに比べアラビア数字を全面に押し出している)
- ムーブメントの違い(Cal.3131とCal.3132は精度な度は同じだがエアキングに搭載されている前者のCal.3131はより耐磁性能に優れている。と言っても気にするほどの差は普段では感じられないと思う)
まとめるとこんな感じ。
エアキングはパイロットウォッチ、
エクスプローラーIは冒険家ウォッチ。
視認性はどちらも高く、精度もどちらもロレックスなので最高。
違いは主にデザインと耐磁性。
どちらが良いかはデザインで決めてもいい2モデルだと思う。
エアキング Ref.116900
エクスプローラーI Ref.214270