
文字盤というのは時計にとっての顔。
その中のパーツのどれひとつとっても、
時計が放つ印象はガラリと変わる。
ガラリッ
針が太いもの、例えばオメガのブロードアローからブレゲのブレゲ針に変わるだけで時計の印象はスポーツウォッチからドレスウォッチへとスタイルを変える。
インデックスと呼ばれる数字もそう。
一番簡素なバーインデックスは時計にシンプルな印象を与え、
アラビア数字はちょっと主張したような、掛け時計のようなどこか見慣れた印象を与えてくれる。
読みやすい点でも違和感がないという点でもアラビア数字は幅広く使用されている。
ローマ数字は数字としてもかっこよく、見た目はかなり大人っぽい印象を与えてくれる。
ただ数字はパッと見、読みづらい。
しかし、数字の配置位置的に読みやすくある必要はなく、場所的に直感的にわかるので別に問題はない。
僕は実はこのローマ数字のインデックスやバーインデックスの時計が好きで、
小ぶりなローマンインデックスや細身のフォントは僕の大好物だ。
ブレゲやブランパンの文字盤にはこういった古風なデザインがされていて、
ロレックスでいうとチェリーニが好きなのもそういう理由が入っている。
これまではあまり好きではなかったローマ数字もロジェデュブイやカルティエの時計の影響でだんだんと興味がわいてきた。
ロジェデュブイやカルティエの四角いトノー型の時計にはローマンインデックスが使用され、
すごく大人っぽいリッチなスタイルでダンディな富裕層などからも高い人気を得ている。
今日僕がお話するのはそんなローマ数字文字盤のデイトジャスト。
2009年に41mmに大型化されたデイトジャストIIが誕生し、
大きなデイト機能が付いた時計が欲しかった人からすればどんぴしゃりなラインナップが登場したわけだ。
というのもデイトジャストは文字盤やベゼル、宝石の有無などで膨大なバリエーションを増やしてはいたが、
41mmというサイズ展開までは2009年までは無かった。
大きなサイズが人気になってきたというのもバリエーションが増えた理由の一つだと思う。
ローマ数字のデイトジャストにはすごく大人のダンディな雰囲気が漂っている。
ローマ数字のブラックアウトモデル。
これはエクスプローラーのレアモデルっぽくて素敵だ。
貴石が付くともはや只者ではない雰囲気を醸し出すw
デイトジャストIIにはいろいろな顔がある。
それらは文字盤によって大きく違い、
特に色やインデックスの種類で変わってくる。
これまでなぜか敬遠してきたローマンインデックスだが、
ここ数年は大人っぽい雰囲気に加え大きくなったデイトジャストのサイズも相まってか、
とても魅力的なシリーズに見えるようになった。
まだまだデイトジャスト41でのローマンインデックスは多くは無いが、
これからデイトジャストの魅力のひとつであるバリエーションがローマ数字のインデックスでも増えてくれることを願っている。
デイトジャストII Ref.116300・ステンレス・スムースベゼル
デイトジャストII Ref.116334・ホワイトゴールド x ステンレス・フルーテッドベゼル