
1960年代に競い合ったダイバーズウォッチの防水性や技術。
僕個人的な意見としては、
やはりロレックスの軍配が上がる。
各社200mという防水性を誇るダイバーズウォッチを、
遅ればせながら登場させてはいたが、
ロレックスはすでに610mの防水性を実現していた。
それから11年後。
シードゥエラーの2代目が登場する。
Ref.16660というリファレンスを与えられ、
防水性も初代シードゥエラーの2倍に向上している。
2代目の最大の特徴はなんといっても1000mを超える防水性能。
初代と赤シードモデルを除くと、
外観上の変更点があまりないようにも思えるが、
プラスチック風防からサファイアクリスタルに変更したり、
ヘリウムガス排出バルブの性能も向上させたりと、
内面的、実用面でかなりの違いがある。
これは初代のシードゥエラーのヘリウムガス排出バルブ。
意外と小さい。
これが2代目。
Ref.16660のヘリウム排出バルブ。
明らかに構造が違う。
ピストンとケースの間に、
2つのOリングとメタルチューブが使用されている。
ピストンを動かすバネもスプリングに改良されている。
排出バルブが大きくなっているのもそのため。
ヘリウムを排出する効率が上がったというわけだ。
ムーブメントも現代に近い精度の高いものが使用されている。
前回は初代シードゥエラーのレアモデルについてお話したわけですが、 やはりマークIからマークIVまで市場にはなか …
そのあたりのことはこちらの記事を参照あれ。
さて今日はこの2代目シードゥエラーを違った角度から見てみたいと思う。
というのもこのモデルも他のロレックスと同様、
例に漏れずレアモデルとそうじゃないモデルが存在する。
フチなしとフチありの違い。
16660シードゥエラーフチなし
これがフチなし。
どこのフチかというとインデックスのフチ。
インデックスとは文字盤上の数字のところ。
シードゥエラーには数字は無く代わりに丸や三角や長方形のインデックスが使用されている。
これがフチあり。
インデックス回りにシルバーのフチがある。
このフチありなしで価格が大きく上下する。
もちろんフチなしの方が価格が上昇している。
もともとはフチなしで始まった16660ですが、
1983~85年ごろからフチありに変わり、
次の世代のRef.16600もフチありで展開されている。
つまり、1983~85年ごろ以前のRef.16660を探せばいいわけですが、
フチありと比べると50万円以上は違うと言われている。
この値幅はもちろん変動するし確かな数値ではないが、
基本的には古いほうのフチなしの方が高い。
フチ有り無し気にしないというのであれば当然フチありの方がお買い得。
そうなると3世代目のRef.16600も選択肢に入ってくる。
デザインはほぼ同じだが、
ムーブメントが2世代目とは違う。
改良されたものが搭載され、
何より製造時期が新しいので状態が良い。
フチありなし、
などの小さなディテールで求める意味合いが大きく変わってくるのがロレックスの特徴。
因みにCal.3035を搭載しているRef.16660の購入を考えている人は、
日付早送りの便利な機能が付いているのはいいが、
不具合が多いらしいのでその辺の状態チェックを気を付けたほうが良い。
因みに女性にもシードゥエラーというのは非常に良く似合う気がする。
ケレルー!